景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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38.4 | ▲ 0.7 | 悪化に転じる |
概況
景気DIは38.4となり、前月(39.1)から0.7ポイント悪化した。また、都道府県別の順位は40位となり、前々月の13位、前月の22位から後退傾向で推移した。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない中で不安定な状況が続いており、景況感は一進一退の様相を呈している。
景気DI
「大企業」は42.3と前月から7.7ポイントも悪化し、回復は再び弱含みに転じた。対して「中小企業」は37.8と前月から0.4ポイント改善した。前月は「大企業」の大幅上伸で規模間格差は大きく広がったが、当月は4.5ポイントと前月から8.1ポイント縮小し、企業規模を問わず先行きは不透明感が否めない様子が窺える。
規模別DI
業界別では『建設』がウッドショック等で悪化に転じたものの、未だ高水準を維持している。『農・林・水産』が大きく改善したほか、『卸売』も上昇したが、『運輸・倉庫』、『サービス』、『小売』、『製造』が低下しており、業界による二極化が続く状況となっている。
業界別DI
先行き見通しDIは、3カ月後は39.8(前月42.5)、6カ月後は42.3(同43.8)、1年後は45.3(同46.3)となっており、回復基調を見込みながら僅かの改善にとどまった。ワクチン接種の進捗を期待する一方、変異株の感染拡大でコロナ禍の収束時期が不透明である点を懸念しているとみられる。
先行き見通しDI
青森の景気DIは38.4となり、前月から0.7ポイントの小幅悪化となった。新型コロナウイルス感染拡大の第5波到来、東京オリンピック無観客開催、ウッドショック等の影響を受けている業種も散見され、景況感の回復は一進一退、足踏みの状況が続いている。今後、ワクチン接種の進展に応じて回復傾向に転じる期待はあるものの、先行き不透明感は否めず、当面は不安定な推移が続くものと推察される。