レポートTDB景気動向調査2024年4月(四国ブロック・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

41.2

0.1

2カ月連続で改善

概況

『四国』の景気DIは2カ月連続で改善し、14カ月連続で40台を維持した。企業からは「収入源の自社物件が満室」(不動産、徳島県)や「受注が堅調」(建設、愛媛県)など好況を示す声がある一方、「材料の高騰が続く中、値下げの要請や利益の無い価格競争で業界が疲弊している」(建設、高知県)や「物価高の影響で品物の売れ行きが悪い」(製造、香川県)などの声がある。円安による物価上昇や賃上げなどによる収益悪化を危惧する声が依然として多く、今しばらくは一進一退での推移が予想される。

景気DI

『四国』の景気DIは前月比0.1ポイント増の41.2となり、2カ月連続で改善した。前年同月を15カ月連続で上回り、14カ月連続で40台を維持した。県別では「徳島」「香川」が改善、「愛媛」「高知」が悪化。また、『全国』(44.1)を下回り、全国10ブロック別の順位は前月と同じ9位となった。

規模別DI

「大企業」は前月比0.8ポイント増の45.2で2カ月ぶりの改善、「中小企業」は前月と同数の40.5、うち「小規模企業」は同1.0ポイント増の39.3となり、2カ月連続で改善した。10カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回り、格差は4.7ポイントに拡大した。

業界別DI

主要7業界では、『建設』『不動産』『卸売』が改善、『製造』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』が悪化。『卸売』が4カ月ぶりに改善したほか、『不動産』は前月を10.8ポイント上回り、7カ月ぶりに40台となった。一方で、『小売』は前月を3.4ポイント下回り、2カ月ぶりの40割れとなっている。

先行き見通しDI

「3カ月後」は42.8(前月42.7)、「6カ月後」は43.4(同44.2)、「1年後」は43.5(同45.2)となり、「3カ月後」が3カ月ぶりに改善、「6カ月後」は5カ月ぶりに悪化、「1年後」は3カ月ぶりに悪化した。なお、前年同月比では「3カ月後」「6カ月後」が14カ月連続で改善している。

「四国ブロック(2024年4月)」の詳細