レポート三重県内企業の2024年度の雇用動向に関する意識調査

正社員の採用予定、3年ぶりに低下 ~ 9割近くの企業が多様な人材の採用に取り組む ~

はじめに

2023年の三重県の平均有効求人倍率は1.31倍で前年(1.39倍)比0.08ポイント減にとどまった。これまで新型コロナ禍から社会・経済活動が回復したことにともない上昇傾向にあった労働市況が、原材料価格の高騰をはじめとしたコスト上昇が企業経営へ影響し、雇用改善に弱さも表れた格好となった。
帝国データバンク四日市支店が実施した調査では、2024年1月における三重県内の人手不足企業の割合は「正社員」が47.1%、非正社員は35.8%と、いずれも高水準で推移している。物価の上昇と人手不足の状況がさらに長期化すれば、企業は厳しい判断を迫られることになろう。
そこで、帝国データバンク四日市支店は、2024年度の雇用動向(採用)に関する県内企業の意識について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2024年2月調査とともに行った。

■調査期間は2024年2月15日~2月29日、調査対象は三重県319社で、有効回答企業数は122社(回答率38.2%)。なお、雇用動向に関する調査は2005年2月以降、毎年実施し、今回で20回目

調査結果

  1.   2024年度、正社員の採用予定がある企業は61.5%、3年連続で6割を超えるも3年ぶりに低下。業界別では「卸売」「製造」が7割超
  2.   非正社員の採用予定がある企業は53.3%、3年ぶり低下も3年連続5割超。 業種別では飲食店を含む「小売」がトップ
  3.   4割超の企業で「女性」や「外国人」など多様な人材の採用を強化予定
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