景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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45.1 | 2 | 2カ月連続で改善 |
概況
「三重」の景気DIは2カ月連続で改善、全国のDI値も上回った。インバウンド消費が伸展する中で県内の観光業や飲食、小売などの改善や、前月に続き大手製造業の生産回復や荷動きの増加なども景気回復の要因として奏功した。企業からは「EV開発機種が大きく動く予定」(鉄・非鉄卸)や「コロナの影響は地方でも段々薄れてくる」(飲食)という声から、景気回復局面の実感が増してきている。しかし、目下のところ倒産が増加しているほか、人手不足の問題や仕入価格の高騰も続いており、その速度はしばらくは緩やかな展開となろう。
景気DI
「三重」の景気DIは前月比2.0ポイント増の45.1となり、2カ月連続で改善した。前年同月と比べても4.7ポイント高い。また、8カ月ぶりに全国DIを上回り、都道府県順位は17位となって前月の29位から12ランク上昇。東海4県の中では前月に続き3番目であった。
規模別DI
「大企業」は前月比4.3ポイント増の51.5に改善し、「中小企業」も同1.9ポイント増の44.5に改善。このうち「小規模企業」は同2.9ポイント増の43.3に改善した。規模間格差は「大企業」が「中小企業」を7.0ポイント上回っている。
業界別DI
前月と比較可能な8業界では、『不動産』『製造』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』の5業界が改善。『農・林・水産』は横ばい。一方『建設』『卸売』の2業界が悪化。特にインバウンド消費が好調な『サービス』が10.3ポイント増に改善、DI値も2018年12月以来4年11カ月ぶりに50台(52.0)にのった。
先行き見通しDI
全体では「3カ月後」46.3(前月45.7)、「6カ月後」47.1(同46.3)、「1年後」49.2(同46.5)と全てが前月よりも改善し、総じて景気回復への期待感が表れている。業界別でも、強弱の差はあれど総じて回復を期待する見通しとなっている。