レポートTDB景気動向調査2022年2月(北海道 道東版・概要)

2022/02/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

36.1

▲ 1.7

4カ月連続で悪化

概況

「道東」(36.1)は前月比1.7ポイント減と4カ月連続で悪化した。『北海道』(37.0)も前月から悪化したが、「道東」との格差はマイナス0.9ポイントと前月から0.1ポイント拡大した。また、全国(39.9)も前月から悪化し30台となったが、「道東」との格差はマイナス3.8ポイントで前月から0.4ポイント拡大した。

景気DI

「大企業」(42.3)は前月と同水準で、「中小企業」(35.5)は前月比1.9ポイント減、「中小企業」のうち「小規模企業」(36.9)は同2.1ポイント減とそれぞれ2カ月連続で悪化した。

規模別DI

『農・林・水産』が40台に改善した一方、5業界が前月から悪化。『建設』は3カ月連続、『製造』『卸売』は4カ月連続で悪化、『小売』はまん延防止等重点措置の影響で20台に落ちた。企業からは「商材調達ができない」(建設)、「基幹産業の衰退」、「売上減少の一方で原材料高」(製造)などの声が聞かれた。

業界別DI

3指標で当月を上回り、40台に回復する。「6カ月後」(41.0)が最も高く、「1年後」(40.5)はそれを0.5ポイント下回る。業界別では悪化が続く『製造』『卸売』のほか前月から大幅悪化の『小売』が3指標で当月を上回り、改善する見方にある。

先行き見通しDI

「道東」の景気DIは4カ月連続で悪化した。『建設』『製造』『卸売』の悪化が続いたほか、まん延防止等重点措置の影響から『小売』は20台に大きく落ちた。『建設』は工事の減少を懸念する一方で、大企業からは「持ち家の着工数が前年を上回る」と好調な声が聞かれ、企業規模により声が分かれる。多くの業界から「外国人客の減少」、「資材の高騰」、「生乳生産調整」、「人手不足」など、現状、先行き見通しともにコロナ禍による環境悪化の影響を受けているとの声が多く、コロナの終息が見えないなか下振れ懸念はぬぐえない。

「北海道 道東版(2022年2月)」の詳細