景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40.1 | 0 | 6カ月連続で40台を維持 |
概況
『四国』の景気DIは、前月比横ばいとなった。企業からは「注文が止まっていた得意先からの注文が再開したほか、注文スパンが短くなった商品があった」(農・林・水産、香川県)などの声がある一方、「大幅な賃上げで中小企業の体力が大幅に低下している」(小売、徳島県)や「コスト高で新築着工数が大幅に減少している」(建設、高知県)、「物価高による買い控えがみられる」(小売、愛媛県)などの声がある。人件費の上昇や物価高による採算性の悪化など先行きを不安視する声が多く、景気DIは一進一退での推移が続くと思われる。
景気DI
『四国』の景気DIは前月比横ばいの40.1となり、6カ月連続で40台を維持した。県別では、「徳島」「愛媛」が改善、「香川」「高知」が悪化した。また、『全国』(43.6)を49カ月連続で下回り、全国10ブロック別の順位は11カ月連続で9位となった。
規模別DI
「大企業」は前月比0.6ポイント増の43.1で2カ月ぶりに改善、「中小企業」は同横ばいの39.7、「小規模企業」は同0.1ポイント減の36.8で3カ月連続の悪化となった。19カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回り、格差は3.4ポイントに拡大した。
業界別DI
主要7業界では、『建設』『製造』『小売』『運輸・倉庫』が改善、『不動産』『卸売』『サービス』が悪化した。『建設』『製造』『運輸・倉庫』『サービス』が40台を維持した一方で、『不動産』は30台前半が続くなど、業界間の格差が依然として続いている。
先行き見通しDI
「3カ月後」は41.5(前月42.0)、「6カ月後」は41.8(同41.8)、「1年後」は43.1(同42.5)となり、「3カ月後」が悪化、「6カ月後」は横ばい、「1年後」は改善した。先に進むほど改善しているが、前年同月との比較では3指標が2カ月連続で揃って悪化しており、先行きに対する期待感は薄い。