レポートTDB景気動向調査2021年9月(北海道 道東版・概要)

2021/09/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

39.2

▲ 0.9

4カ月ぶりに悪化

概況

「道東」(39.2)は前月比0.9ポイント減と4カ月ぶりに悪化し、2カ月ぶりに40台をわずかに下回った。『北海道』(38.5)を3カ月連続で上回るが、その格差は0.7ポイントで前月より1.4ポイント縮まった。全国(39.9)との格差はマイナス0.7ポイントで、2カ月ぶりに「道東」が下回った。

景気DI

「大企業」(41.7)は2カ月連続で改善し40台に戻した。一方、「中小企業」(38.9)は前月比1.3ポイント減、「中小企業」のうち「小規模企業」(41.0)は同1.7ポイント減とそれぞれ4カ月ぶりに悪化した。

規模別DI

『農・林・水産』が2カ月連続で改善し40台に戻したほか、『不動産』『小売』『サービス』の4業界が前月より改善した。一方、4業界で悪化し、『製造』『運輸・倉庫』は2カ月連続、『卸売』は3カ月ぶりに悪化した。『製造』からは「材料不足と高騰化の影響を受けている」との声が聞かれた。

業界別DI

「3カ月後」(39.7)、「6カ月後」(39.4)、「1年後」(41.6)と3指標で当月を上回り、「1年後」に40台への回復が期待されている。業界別では『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』が長期の指標ほど改善し当月の景気DIを上回る。しかし、『建設』は悪化し当月の景気DIを下回るなど、業界によってバラツキが目立つ。

先行き見通しDI

「道東」の景気DIは緊急事態宣言下で4カ月ぶりに悪化した。『農・林・水産』が2カ月連続で改善した一方で、『製造』『運輸・倉庫』は2カ月連続で悪化した。先行き見通しは3指標で当月を上回り、1年後に40台に回復するが、『建設』からは「新型コロナウイルスによる財源確保のため公共工事が減る」「土木は潤沢だが建築は苦戦」など厳しい声が上がっている。新型コロナウイルスの影響は収束後に出てくるとの見方があるほか、「異常気象による天候不良」「材料不足と高騰化」など不安材料を抱え、依然先行きは不透明で一進一退の推移が予想される。

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