レポート【ISO22301認証取得企業に聞くBCP】タイセーハウジング(株)

災害以外の多様なリスクへ備えた組織へ

BCP をめぐり、近年関心が高まりつつあるのが、事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格「ISO22301」である。同規格は2012年5月に発行され、国内では同年8月より同規格に基づく認定が開始された。認証企業の多くを大企業や製造業が占めるなかで、2014年11月に同認証を取得したタイセーハウジング株式会社は、神奈川県下で急成長中の建築・不動産事業者である。不動産業界初のISO22301認証取得企業として注目を集めた、同社代表取締役社長の大久保 武史氏に、認証取得の目的、効果を伺った。

ーISO22301を取得されたきっかけをお聞かせください

当社は、建築業として注文住宅や建売分譲を手がけており、販売後35年から40年にわたりお客さまとお付き合いする使命があると考えています。そのためには企業として何があっても存続する必要があります。2011年の東日本大震災で、資材調達ルートの断絶や資金繰りの問題などで事業をストップせざるを得なくなった企業を目の当たりにし、大工や協力会社など人手と資材の確保ならびに、通信含むインフラなど、多方面において備えておく必要性を痛感しました。

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