レポート「ゾンビ企業」の現状分析(2023年11月末時点の最新動向)

ゾンビ企業25万1000社に急増、2011年度に次ぐ2番目の多さ ~ ゾンビ企業率は17.1%に急上昇、前年度比3.6pt増は過去最大 ~

2024/01/19

はじめに

コロナ禍以降、ゾンビ企業が増加している。企業倒産(2023年=8497件)の約30倍まで膨れ上がった企業の“ゾンビ化”が進んだ要因のひとつに、実質無利子・無担保のゼロゼロ融資が挙げられる。2022年9月末時点で約245万件、実行額約43兆円にのぼる資金がコロナ禍で中小企業の資金繰りを支えた半面、足元ではコロナ支援策の反動が顕在化しつつある。なかには、業績改善できないまま事業継続を断念する企業も目立つ。
帝国データバンクでは、これまで2022年7月、8月、12月、2023年1月と、ゾンビ企業(※)の実態をレポートしてきた。今回は2022年度のデータをもとに、最新動向をまとめた。

※ゾンビ企業の定義は、国際決済銀行(BIS)が定める「ゾンビ企業」の基準に準拠

調査結果

  1. ゾンビ企業率17.1%に急上昇、過去最大の上昇率
  2. 業種別では「小売」、地域別では「東北」がゾンビ企業率トップ
  3. 収益力、借り入れ負担は依然厳しく、自己資本比率がさらに悪化
  4. ゾンビ企業数は25万1000社、2011年度(27万4000社)に次ぐ2番目の社数
  5. 「経常赤字」かつ「過剰債務」かつ「債務超過」企業、4万1000社
詳細はPDFをご確認ください

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