レポート香川県 2014年 企業倒産予測値グレード分析

倒産リスクは全国よりも高い水準を継続 ~ 倒産リスクの高い企業の比率、前年を下回る ~

2015/02/18

はじめに

株式会社帝国データバンク高松支店(以下「TDB」)は、2001年7月以降提供している倒産予測値において、算出可能な香川県内に本社を置く企業のグレード別分布を集計した。

倒産予測値はTDBが保有する企業財務データや信用調査報告書などの定性データを同時に取り込み、1年以内に企業が倒産する確率の予測値を0~100%の範囲で1社ごとに算出する統計モデル。さらに算出された予測値(%)に応じてG1~G10のグレードに区分。統計上、『G1』は倒産リスクが低く、『G10』が最も倒産リスクが高いことを表す。

本集計は、定性データのみによって算出した『CCRモデル』30万5381社に加え、財務データを組み合わせて算出する『MIXモデル』11万9544社(2014年12月算出)を使用した。このうち、香川県内に本社を置く企業を対象に『CCRモデル』2283社、『MIXモデル』1034社のデータを抽出、2013年12月算出分、全国との比較・分析を行った。なお、TDBではこれら2モデルに加え、網羅性が高い『C2モデル』約144万社を含む倒産予測値を月次で提供している。

調査結果

  1. 定性データのみによって算出した『CCRモデル』の倒産予測値算出可能企業2283社のうち、倒産リスクがかなり高いと判断される『G8~G10』ゾーンに分布する企業の構成比は18.5%(423社)。2013年12月算出分より1.3ポイント低下した。
  2. 定性データに財務データを組み合わせて算出した『MIXモデル』の倒産予測値算出可能企業1034社のうち、倒産リスクがかなり高いと判断される『G8~G10』ゾーンに分布する企業の構成比は9.7%(100社)。2013年12月算出分より0.3ポイント低下した。
  3. 全国と香川県内に本店を置く企業のグレード別分析で、倒産予測値のリスクの高い『G8~G10』の構成比を比較すると、『CCRモデル』では、全国(15.6%)を2.9ポイント上回った。また、『MIXモデル』でも全国(8.9%)を0.8ポイント上回った。
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