レポート第13回 多摩地区企業のメーンバンク実態調査

はじめに

帝国データバンクは、2020年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」（147万社）に収録されている多摩地区企業（2万7547社）がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。

調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。同調査は2019年12月に続き、今回で13回目。

■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した

調査結果

1. 多摩地区でメーンバンクのシェア首位の金融機関は、唯一6,000社を超え、地元・立川市に本店を置く「多摩信金」の6445社（シェア23.40％、前年比＋0.20ポイント）。シェア増加率も首位
2. 業種別では、全業種で「多摩信金」が首位
3. 売上規模別では、年商5億円以上10億円未満までの規模では「多摩信金」が首位。3メガバンク牙城の「10億円以上50億円未満」の規模でも、多摩信金が3位を維持した
4. 金融機関の業態別シェアは、信用金庫のシェアは41.75％にもなり全国の23.30％を大きく上回った。なお2年連続でシェアを増加させている。都市銀行のシェアは39.79％になり全国の19.78％を大きく上回ったが、2年連続でシェアを低下させている
5. 市郡別において、メーンバンクとなっている社数は、「多摩信金」が13市で最多。「みずほ」「りそな」「西武信金」は各3市で最多。「青梅信金」は2市郡で最多。「三菱UFJ」「三井住友」「きらぼし」は各1市で最多