レポートTDB景気動向調査2024年12月(九州ブロック・沖縄県)

景気DI

前月比

今月の特徴

57.8

1.9

前月より改善

概況

「沖縄」の景気DIは前月より改善し、21カ月連続1位となり、他府県と比べ高い水準を維持している。「建設工事の受注や見積の増加が続いている」、「円安により国内は沖縄を旅行先として選び、インバウンド増も加わり観光客数が多い」などの声があり、建設・観光業界を中心に順調なことが背景となっているようだ。しかし、人手不足による営業ロスの発生や、人件費、資材、物価などの高騰が続いていることで経営への影響が徐々に拡大する可能性もあることから、景況感の推移は注視していく必要がある。

景気DI

「沖縄」の景気DIは前月比1.9ポイント増の57.8となった。業種別では8業界中、『製造』の1業界が悪化、2業界が横ばいだが、5業界が改善となった。また、都道府県別順位は21カ月連続で全国1位となり、『全国』(44.5)、『九州』(47.6)を上回っている。

規模別DI

「中小企業」のうち「小規模企業」(57.8、前月比0.5ポイント減)は3カ月連続の悪化となった。一方で、「大企業」(73.3、前月比23.3ポイント増)は2カ月振りの改善となり、「中小企業」(56.7、前月比0.6ポイント増)は2カ月連続の改善となった。

業界別DI

前月と比較可能な8業界中、『建設』(0.6ポイント増)、『卸売』(2.2ポイント増)、『小売』(13.2ポイント増)、『運輸・倉庫』(8.3ポイント増)、『サービス』(2.5ポイント増)の5業界が改善、『製造』(1.5ポイント減)の1業界が悪化、『金融』、『不動産』の2業界は横ばい。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは「3カ月後」が58.2(前月57.1)、「6カ月後」は56.9(前月55.1)といずれも2カ月連続の改善だった。一方で、「1年後」は53.0(前月53.4)で前月より悪化した。

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