レポート全国企業「メインバンク」動向調査（2023）

はじめに

人口減少、超低金利の長期化による収益環境の悪化など金融機関は厳しい経営環境が続くなか、地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。23年6月には、地方銀行でトップクラスの規模を有する横浜銀行が神奈川銀行を完全子会社化し、首都圏で初の「1県1行」体制へと移行した。

コロナ禍で疲弊した中小企業への対応が、資金繰り支援から再編・再生へと軸足が移りつつあるなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。

調査結果

1. 全国のメインバンク社数、トップは「三菱UFJ銀行」増加最多は「福岡銀行」
2. 信用金庫のシェア、5年連続で拡大 ゼロゼロ融資での「接点増」背景に
3. 1行単独「シェア過半」は22県 長崎県（十八親和銀行）は唯一の80％超
4. 金融再編で問われる「リテールバンク」の存在意義 密着型の経営支援に勝機