レポートTDB景気動向調査2024年4月(九州ブロック・佐賀県)

景気DI

前月比

今月の特徴

45.8

1.7

4カ月ぶりに改善

概況

「佐賀」の景気DIは4カ月ぶりに改善し、九州内および全国での順位が上昇した。規模別では大企業、業界別では建設、製造、運輸・倉庫が牽引している。値上げや賃上げで先行き見通しDIは前月より低下しているものの、国スポ・全障スポという一大イベントを控え、サービス業の期待が高まっている点は好材料である。ただ、経営環境が改善した訳ではなく、消費鈍化や人手不足などの懸念はあり、今後の推移が注目される。

景気DI

「佐賀」の景気DIは、前月比+1.7ポイントの45.8で4カ月ぶりに改善した。全国、九州ともに悪化しており、九州の中では唯一の改善となった。佐賀のDIは九州を下回っているものの都道府県別順位は、前月の18位から7位に上昇した。

規模別DI

「大企業」は48.6と前月から0.1ポイントダウンしたものの高水準を維持。「中小企業」は前月比2.2ポイント改善し45.1と4カ月ぶりに改善。「中小企業」のうち「小規模企業」も同4.1ポイント改善し40.2と4カ月ぶりに改善した。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は3.5ポイントに縮小した。

業界別DI

業界内でも優劣はみられるが、『卸売』『小売』は各種値上げで販売量が伸びず、ともに悪化したが、『建設』『製造』では価格転嫁が進んだほか、設備投資の高まりが好材料となった。利上げで『金融』も改善し、『運輸・倉庫』は労働環境などから値上げが進み高位を維持した。

先行き見通しDI

「3カ月後」は46.3(前月47.6)、「6カ月後」は47.6(同48.9)、「1年後」は47.6(同47.8)で、各指標で前月より悪化したが、業界別では前月同様『建設』『運輸・倉庫』が堅調で、国スポ・全障スポに向け『サービス』が高まっている。

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