景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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44.9 | ▲ 2.7 | 4カ月ぶりに悪化 |
概況
「日胆」の景気DIは6業界中4業界が悪化となり、全体では4カ月ぶりに悪化した。 企業からは「ラピダス工場建設の影響で賃貸マンションの空きがなく、建設の問い合わせが非常に多い」(建設)といった声が寄せられる。一方で「住宅着工戸数が落ちてきており、資材の値下げ合戦があるもよう」(建材・家具、窯業・土石製品製造)、「商品の価格相場が多少下落している」といった状況も聞かれる。人手不足やエネルギー価格の上昇などに警戒感を示す企業もあるなか、日胆の景況感は今後も一進一退で推移するとみられる。
景気DI
2024年10月の「日胆」の景気DIは、前月比2.7ポイント減の44.9となり、4カ月ぶりに悪化した。全国(44.3)との格差(日胆-全国)は+0.6ポイントとなり、前月から2.4ポイント縮小。北海道(44.1)との格差は+0.8ポイントとなった。
規模別DI
「大企業」は前月比12.5ポイント減の50.0、「中小企業」は同1.6ポイント減の44.1、そのうち「小規模企業」は同4.4ポイント増の48.8となった。「大企業」は大幅に悪化したものの、景気判断の分かれ目となる50以上を維持した。「中小企業」は4カ月ぶりに悪化した。
業界別DI
『サービス』は前月比8.3ポイント減の37.5となり2カ月連続で悪化。『小売』は同6.2ポイント減の40.5で3カ月ぶりに悪化。『建設』は同1.6ポイント減の56.7となり2カ月連続で悪化したが、50以上の水準を4カ月連続で維持。『製造』は同1.7ポイント増の50.0で4カ月連続の改善となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」44.4(前月46.2)、「6カ月後」44.0(同46.7)、「1年後」45.3(同46.7)となり、全ての指標で悪化した。業界別では『建設』が全ての指標で50を上回る水準を示し、『製造』の「3カ月後」と『農・林・水産』の「1年後」も50以上となった。