レポートTDB景気動向調査2022年5月(九州ブロック・沖縄県)

2022/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.3

▲ 0.2

4カ月ぶりの悪化

概況

ゴールデンウイークは移動制限がなかったことでホテルでは平均稼働率が改善し、レンタカー会社では予約件数が改善するなど観光関連産業において回復が見られた。一方で、中旬頃から感染者数が増加し、人口対比で全国ワーストの状況が続いた。また、ウクライナ情勢などを契機に世界的な燃料高、資材高に伴う物価上昇が続いており、価格転嫁が進んでいないことに加え、買い控えなどが発生し、利益率の低下に加え減収に転じる企業も散見され、景況感の回復には時間を要しよう。

景気DI

「沖縄」は前月比0.2ポイント悪化し、40.3となった。5月は2年ぶりに制限のないゴールデンウイークを迎え、観光関連産業を中心に回復が見られた。しかし、物価上昇による買い控えが影響し、全体の景況感は悪化した。そのため、『全国』(41.2)、『九州』(41.6)は下回っている。

規模別DI

「中小企業」(40.4、同1.0ポイント増)は4カ月連続で改善、「中小企業」のうち「小規模企業」(37.4、前月比0.9ポイント増)は2カ月ぶりに改善した。しかし、「大企業」(40.0、同7.0ポイント減)は2カ月ぶりに大幅な悪化となったため、全体を押し下げた。

業界別DI

前月と比較可能な7業界中、1業界が改善、3業界が横ばい、3業界が悪化した。『卸売』(前月比5.9ポイント増)が2カ月連続で改善したものの、『不動産』(同5.0ポイント減)、『建設』(同1.8ポイント減)が2カ月で悪化し、全体を押し下げた。

先行き見通しDI

3カ月後が44.7(前月45.5)、6カ月後が47.1(前月47.2)、1年後が49.6(前月49.1)となった。物価上昇や半導体不足などの影響により、3カ月、6カ月後は悪化した。ただし、アフターコロナへの期待感から1年後は改善した。

「九州ブロック・沖縄県(2022年5月)」の詳細