レポートTDB景気動向調査2019年9月(南関東ブロック・東京都)

2019/09/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

46.5

0.1

2カ月連続で改善

概況

「東京」の景気DIは前月比0.1ポイント増加し、2カ月連続で改善。今年に入り一進一退しながら悪化傾向だったが、1年後の先行き見通しは45.3となり、オリンピック開催への期待感は薄まっている。企業からは「消費税引き上げ前の駆込み需要は発生せず、引き上げ後は後退、厳しい環境となると予想」(建設)、「1年後はポイント還元もオリンピックも終わり、円高株安が予想できる」(小売)「米中関係の影響と五輪後の反動が一気に来た場合は不安」(サービス)など、”その後”を見据えた声があがっている。

景気DI

「東京」の景気DIは46.5で、前月比0.1ポイント増加した。前年同月比では4.0ポイント悪化。2019年1月に50を割って以来、一進一退を繰り返し悪化傾向にあったが2カ月連続で改善した。都道府県別順位(12位)は、前月の5位から7ランク下がったものの、全国のDI(45.0)を1.5ポイント上回った。

規模別DI

「大企業」(49.1)は前月比0.7ポイント増加で2カ月ぶりに改善。「中小企業」(45.5)は同0.2ポイント減となり2カ月ぶりに悪化したが、「小規模企業」(45.5)は同1.3ポイント増と改善した。「大企業」と「中小企業」の企業間格差は3.6ポイントとなり、前月の2.7ポイントから0.9ポイント拡大した。

業界別DI

7業界が前月比改善した。『建設』(54.1)は同0.3ポイント増で2カ月連続で改善。『不動産』(49.7)は同1.3ポイント増、『運輸・倉庫』(47.3)は同2.1ポイント増でともに2カ月ぶりの改善となった。一方、『サービス』(52.7)は同0.8ポイント減で4カ月ぶりの悪化となった。

先行き見通しDI

3カ月後46.9(前月47.3)、6カ月後46.6(同46.8)、1年後45.3(同45.9)のすべてで前月比改善となった。10月の消費税増税の影響を鑑みて悪化見込みとするほか、オリンピック開催によるプラス要因は低いと考える結果とみられる。

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