レポートTDB景気動向調査2019年5月(北陸ブロック・福井県)

2019/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

45.2

▲ 1.8

3カ月連続悪化

概況

「福井」は3カ月連続の悪化で45.2となった。牽引してきた『建設』『製造』の悪化が大きく『建設』では選挙による影響や人材不足、『製造』では海外情勢などを懸念する声があり、外的要因による懸念であった。一方で、『小売』は消費税率引き上げによる駆け込み需要を好感し大幅改善されたが、「6カ月後」は業界最低の29.2となっていることは今後の懸念であろう。海外情勢が不安定なため「大企業」で減産や設備投資の減速がみられ、「中小企業」にも影響がでるなど、景気後退を心配する声が聞かれるため先行きを注視する必要があろう。

景気DI

「福井」は前月比1.8ポイント減の45.2となり、3カ月連続悪化となった。全国順位は前月から9ランク後退し25位となった。全国では6カ月連続悪化の45.4、『北陸』も前月から0.7ポイント減の44.6と全体的なマインドの低下がみられた。

規模別DI

「大企業」は前月比0.6ポイント減の45.2となり、「中小企業」も同2.0ポイント減の45.2となった。また、「小規模企業」は同0.5ポイント減の48.9と規模を問わず、前月から悪化となった。「中小企業」の悪化が大きかったために規模間格差はなくなった。

業界別DI

『小売』『その他』で前月から改善したが、業界別で堅調であった『建設』が前月比2.7ポイント減となったほか、『製造』『卸売』『サービス』で悪化となった。『製造』は過去1年間で13.6ポイント減と大幅に悪化しており、機械や金属加工などの輸出産業を中心に悪化の声が多く聞かれた。

先行き見通しDI

「3カ月後」48.3(前月46.5)、「6カ月後」45.4(前月43.4)、「1年後」42.4(前月42.1)と3指標ともに前月から改善となった。全国および『北陸』ともに1年後は現在を下回り、先行きに対する懸念がみられた。一方で、『製造』は3指標ともに現在を上回り、現在の懸念は一過性で回復に期待感がみられた。

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