レポートTDB景気動向調査2019年5月(北海道ブロック・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

45.3

▲ 0.2

4カ月ぶりに悪化

概況

景気DIは、前月(45.5)から0.2ポイントの微減となり、4カ月ぶりの前月比悪化となった。6カ月連続で悪化となった全国との格差(北海道-全国)は、▲0.1ポイントと前月から1.2ポイント縮小、全国10地域の順位は6位となった。なお『北海道』の順位が6位となるのは、2017年10月以来のこと。

景気DI

「大企業」は前月比0.5ポイント改善の48.6となり、3カ月連続で改善となった。一方、「中小企業」は、同0.4ポイント悪化の44.6となり、4カ月ぶりの悪化。この結果、規模間格差(大企業-中小企業)は、4.0ポイントとなり、前月から0.9ポイント拡大した。

規模別DI

『その他』を除く9業界中、5業界で前月比改善となった。『金融』が3カ月連続で改善し、DIは50を超えた。一方、悪化したのは『建設』『不動産』『サービス』の3業界で、なかでも『不動産』は前月比5.8ポイント減の大幅な悪化となった。また、『小売』は前月と同水準で推移した。

業界別DI

「3カ月後」48.2(前月48.7)、「6カ月後」45.0(同46.7)、「1年後」43.2(同43.4)となり、3指標とも前月の先行き見通しを下回った。業界別にみると、「1年後」のDIが当月を上回ったのは『卸売』と『運輸・倉庫』の2業界にとどまった。

先行き見通しDI

景気DIは4カ月ぶりに悪化、業界別ではここ数カ月にわたり改善傾向がみられた『建設』、『不動産』、『サービス』で悪化となった。企業からは「ゴールデンウィーク明けから消費が一段落している」(飲食料品卸)など、消費の落ち込みを感じている様子がうかがわれたほか、「原油価格の上昇」や「水産資源について先が見えない」などの声が複数寄せられている。道内景況感は季節的要因から夏場に向けて改善するものとみられるが、景気の先行きに対する不安はより強まっている。

「北海道ブロック(2019年5月)」の詳細