景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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41.8 | -1.8 | 4カ月連続で悪化 |
概況
『北海道』の景気DIは、4カ月連続で悪化した。企業からは「インバウンドが盛況」(飲食店)といった声が聞かれる一方で、「食料品や燃料費の高騰で、他の消費がかなり抑制されている」(その他製造)、「資材価格上昇による建築コストアップ、住宅ローンの金利上昇傾向と物価高が重なり、購買者層のマインドの低下が大きく影響している」(建設)といった声も寄せられた。「インバウンドに関連しない業界は、原材料等の値上がりを商品に転嫁できず、景気は悪くなる一方だろう」(電気機械製造)と懸念する企業もあるなかで、今後の北海道の景況感は不安定な状況が続くだろう。
景気DI
『北海道』の景気DIは、前月から1.8ポイント減の41.8となり、4カ月連続で悪化した。全国(43.6)との格差(北海道-全国)は▲1.8ポイントとなり、前月から0.9ポイント拡大した。道内では石狩地域や胆振地域の一部などで高い水準のDIが示されている。
規模別DI
「大企業」は前月比2.5ポイント減の43.8となり3カ月ぶりに悪化した。「中小企業」は同1.6ポイント減の41.4となり4カ月連続で悪化。そのうち「小規模企業」は同1.5ポイント減の41.9で5カ月連続の悪化となった。規模間格差(大企業-中小企業)は2.4となり、前月から0.9ポイント縮小した。
業界別DI
『その他』を除く9業界中6業界で悪化した。『製造』は前月比0.7ポイント減の38.9となり、4カ月連続で悪化。『卸売』は同3.7ポイント減の39.0となり、3カ月連続で悪化した。『卸売』が40を下回るのは8カ月ぶり。一方で、『不動産』は同1.5ポイント増の50.7となり、景気判断の分かれ目となる50を唯一上回った。
先行き見通しDI
「3カ月後」44.0(前月44.3)、「6カ月後」45.0(同44.1)、「1年後」43.9(同44.0)となった。業界別(『その他』を除く)では、『運輸・倉庫』が全ての指標で50以上となり、『不動産』の「3カ月後」と「1年後」も50を上回った。一方で『農・林・水産』の「3カ月後」と「1年後」が40を下回った。