景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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46.2 | ▲ 0.5 | 3カ月連続の悪化 |
概況
「福岡」の景気DIは、インバウンド効果やリベンジ消費の継続などはプラス要因であるが、物価高の影響による節約志向の高まりで個人消費は鈍化し、3カ月連続の悪化となった。企業からは「賃貸は法人の移動が活発、売買は個人の動きが良い」(不動産)などのコメントがある一方で「運送費が軒並み値上げし、製品の動きが悪化している」(製造)との声もあった。底堅い設備投資やインバウンド需要などから、一部の業界では引き続き好調な推移にあるが、業績改善テンポの鈍化も散見され、「福岡」の景気は弱含みでの推移となろう。
景気DI
「福岡」(46.2、前月比0.5ポイント減)は、3カ月連続の悪化となった。業界別では、『金融』など4業界で改善。『製造』のみ横ばいとなり、『卸売』など5業界で悪化した。都道府県別順位は5位で前月(4位)からダウンした。『九州』8県での順位は4位。
規模別DI
「大企業」49.0(前月比1.0ポイント減)、「中小企業」45.6(同0.4ポイント減)、「小規模企業」45.0(同0.9ポイント増)となり、「大企業」は2カ月ぶり、「中小企業」は3カ月連続で、それぞれ悪化。「小規模企業」は3カ月ぶりの改善。規模間格差は「大企業」が「中小企業」を3.4ポイント上回った。
業界別DI
『金融』(50.0、前月比4.2ポイント増)、『建設』(50.3、同1.6ポイント増)、『不動産』(47.2、同3.7ポイント増)など4業界で改善。『製造』(42.1)のみ横ばい。『農・林・水産』(50.0、同8.3ポイント減)、『卸売』(43.2、同0.7ポイント減)など5業界で悪化した。
先行き見通しDI
「3カ月後」(48.8、前月比1.6ポイント増)、「6カ月後」(49.7、同0.7ポイント増)、「1年後」(50.1、同0.3ポイント増)の全てで改善した。業界別では、『金融』『不動産』『小売』『サービス』の4業界で3指標全てが改善した。