はじめに
2013年4月の日本銀行による異次元の金融緩和のスタートから間もなく丸9年を迎えようとしている。この間、超低金利の長期化から金融機関の収益確保を巡っては厳しい経営環境が続いている。また新型コロナウイルスの最初の感染拡大が国内で確認されてから2年が経過したが、ここへ来ての第6波による新規感染者の急増により道内においても再び先行きへの不透明感が増している。こうしたなか、コロナ対策としてこれまで実施されてきた実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)を通じた資金支援のほかに、M&Aや事業再生、事業承継、取引先の新規開拓など、経営の幅広い局面において地域の金融機関に求められる役割が増している。
帝国データバンク札幌支店では、2021年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に登録されている道内企業(6万7780社)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計・分析した。
なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメーンとして認識する実数とは異なる場合がある。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、当該企業が最上位として認識している金融機関をメーンバンクとして集計した
調査結果
- 「北洋銀行」が2万3784社(シェア35.04%、前年比▲0.17pt)で2009年の調査開始以降、13年連続してトップとなった
- 「道銀」は1万197社(シェア15.02%、前年比+0.06pt)で2位、「北海道信金」が4246社(シェア6.26%、前年比▲0.04pt)で3位と続いた
- 業種別にみると、「サービス業」では「北洋銀行」をメーンとする企業の割合が4割弱に、また売上規模別にみると「10億円以上50億円未満」で「北洋銀行」をメーンとする企業の割合が4割となった
- 業態別にみると、シェアが最も高いのは「信用金庫」の35.94%となり、「第二地方銀行」(35.05%)が僅差で続いた
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 札幌支店 TEL:011-272-3933 FAX:011-272-2934