レポート

TDB景気動向調査2026年7月(北海道ブロック:道東・日胆)

■北海道ブロック

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

42.4

0.4

3カ月連続で改善

・概況

『北海道』の景気DIは、3カ月連続で改善した。企業からは「円安によって海外からの旅行者と、海外旅行を敬遠する国内旅行客がともに増加している」(飲食料品卸売)といった声が聞かれる。一方で、「インフレと資材高騰、人手不足などが要因となり建設費が増大し、設備投資などを控える動きも出ている」(建設)といった声も寄せられる。「中東情勢が落ち着かないと先が見えない」(電気機械製造)との声もあるように、今後の北海道の景況感は改善傾向にあるなかでも複合的な懸念材料を抱えながら不安定な推移が続くとみられる。

・景気DI

『北海道』の景気DIは、前月比0.4pt増の42.4となり、3カ月連続で改善した。全国(43.6)との格差(北海道-全国)は▲1.2で、前月から0.6pt拡大した。道内では「道東」が前月比0.4pt減の39.9、「日胆」は同0.3pt増の43.8となった。

・規模別DI

「大企業」は前月比1.8pt増の45.4となり、2カ月連続で改善した。「中小企業」は同0.1pt増の41.8となり3カ月連続で改善した一方、そのうち「小規模企業」は同0.4pt減の40.7となり3カ月ぶりに悪化した。

・業界別DI

『その他』を除く9業界中6業界で改善した。『運輸・倉庫』は前月比1.3pt増の41.3、『卸売』は同1.2pt増の41.2となり、ともに3カ月連続で改善した。一方、『農・林・水産』は同12.4pt減の40.0となり、3カ月ぶりに悪化した。

・先行き見通しDI

「3カ月後」44.2(前月43.7)、「6カ月後」42.4(同43.3)、「1年後」43.1(同42.6)となった。業界別(『その他』を除く)では、「3カ月後」は『サービス』、「6カ月後」は『運輸・倉庫』、「1年後」は『不動産』が最も高い水準となった。

■道東版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

39.9

-0.4

再び30台へ下落(道東)

・概況

企業からは「人件費、物価、金利の高い状況で、他の経費を削減する動きが強い」(小売)、「今後の水揚げに不安がある」(農・林・水産)、「物が売れない」(卸売)と厳しい声が並ぶ。「道東」の景気DIは3カ月ぶりに悪化し、再び30台へ低下した。物価高や人手不足に加え、金利上昇や中東情勢を背景とした資材・燃料価格の高騰に対する警戒感も強い。先行き見通しDIも「3カ月後」、「6カ月後」で悪化しており、企業の慎重姿勢がうかがえる。先行き不透明感が高まるなか、今後の動向を注意深く見極めていく必要があろう。

・景気DI

2026年7月の「道東」の景気DIは39.9となり、前月から0.4ポイント悪化した。『北海道』(42.4)との差(道東-北海道)は▲2.5、『全国』(43.6)との差(道東-全国)は▲3.7といずれも拡大した。

・規模別DI

「大企業」は43.3(前月比0.4ポイント増)と改善したが、「中小企業」は39.3(同0.6ポイント減)、うち「小規模企業」は39.6(同2.1ポイント減)と悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は4.0(同1.0ポイント増)となった。

・業界別DI

9業界中、『農・林・水産』『金融』 『製造』『サービス』『運輸・倉庫』 の5業界が前月比で悪化し、残り4業界は改善した。景気判断の分かれ目となる50以上となったのは『不動産』のみであった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は41.1(前月41.7)、「6カ月後」は40.6(同40.9)とそれぞれ前月から悪化した一方、「1年後」は40.9(同39.9)となり、前月比改善した。『北海道』『全国』との比較では、「3カ月後」「6カ月後」「1年後」のいずれも下回った。

■日胆版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

43.8

0.3

4カ月連続で改善(日胆)

・概況

「日胆」の景気DIは4カ月連続で改善した。次世代半導体工場やデータセンター、大規模スポーツ施設の整備などが進むエリアとして底堅い建設需要などが景況感を支える一方、企業からは「原材料費や光熱費の高騰、イラン情勢の先行き不安で農業を取り巻く環境が悪化している」(農・林・水産)といった声が聞かれる。このほかにも中東情勢の影響を懸念する声が寄せられるなか、根強い物価高や人手不足なども重なり、日胆の景況感は今後も横ばい範囲内での推移が続くとみられる。

・景気DI

2026年7月の「日胆」の景気DIは、前月比0.3pt増の43.8となり、4カ月連続で改善した。『全国』(43.6)との格差(日胆-全国)は0.2となり、3カ月連続で日胆が全国を上回った。

・規模別DI

「大企業」は前月比8.4pt増の66.7となり、2カ月連続で改善した。「中小企業」は同0.6pt増の42.0、そのうちの「小規模企業」は同2.7pt増の44.4とそれぞれ改善。規模間格差(大企業-中小企業)は24.7で前月から拡大した。

・業界別DI

業界別では『農・林・水産』と『製造』が50.0で景気判断の分かれ目となる50以上の水準を示した。『建設』は前月比1.4pt増の45.8となり2カ月連続で改善。一方、『卸売』は同9.1pt減の36.1で2カ月ぶりに悪化した。

・先行き見通しDI

「3カ月後」45.7(前月47.3)、「6カ月後」45.1(同46.2)、「1年後」42.6(同44.1)となり、すべての指標で前月から悪化した。業界別の「3カ月後」では『建設』『製造』『サービス』の3業界が50以上の水準となった。

「北海道ブロック(2026年7月)」の詳細(北海道・道東・日胆)