レポート

TDB景気動向調査2026年6月(北海道ブロック:道東・日胆)

■北海道ブロック

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

42.0

1.5

2カ月連続で改善

・概況

『北海道』の景気DIは、2カ月連続で改善した。企業からは「インフラメンテナンス業界は国の方針が積極的であるため景気は上昇傾向にある」(建設)、「値下げをしなくても新規の借り手がおり、むしろ家賃を上げて募集している」(不動産)といった声が聞かれる。一方で、「原材料と資材の高騰がダブルできているので、値上げが追い付かない」(製造)といった声も寄せられる。今後の北海道の景況感は改善傾向を示すなかでも物価高や中東情勢の影響など依然として複合的な懸念材料を抱えながら、一進一退での推移が見込まれる。

・景気DI

『北海道』の景気DIは、前月比1.5pt増の42.0となり、2カ月連続で改善した。全国(42.6)との格差(北海道-全国)は▲0.6で、前月から0.5pt縮小した。道内では「道東」が前月比1.8pt増の40.3、「日胆」は同0.6pt増の43.5となった。

・規模別DI

「大企業」は前月比2.8pt増の43.6となり、4カ月ぶりに改善した。「中小企業」は同1.3pt増の41.7、そのうち「小規模企業」は同1.0pt増の41.1となり2カ月連続で改善。規模間格差(大企業-中小企業)は1.9となり前月から1.5pt拡大した。

・業界別DI

『その他』を除くすべての業界で改善した。『農・林・水産』は前月比9.8pt増の52.4となり2026年1月以来5カ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50を上回った。『運輸・倉庫』は同3.3pt増の40.0となり2カ月連続で改善した。

・先行き見通しDI

「3カ月後」43.7(前月41.3)、「6カ月後」43.3(同40.9)、「1年後」42.6(同40.6)となり、すべての指標で改善となった。業界別(『その他』を除く)では『金融』がすべての指標で最も高い水準となった。

■道東版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

40.3

1.8

2カ月連続の改善(道東)

・概況

企業からは「来店客が昨年より多く、売り上げ増となっている」(農・林・水産)、「中東情勢の影響が表れ始めている」(金融)、「金利1%への上昇は中小企業にとって厳しい情勢」(建設)などの声が確認される。長引く物価高や人手不足といった不安材料が多いなか、中東情勢を受けて資材供給の制約が深刻化し建設工事に支障がみられている。こうした動きは建設以外の業種への波及も懸念され、先行きの不透明感は一層増している。このような状況を踏まえ、「道東」の景況は今後の動向を注意深く見極めていく必要があろう。

・景気DI

2026年6月の「道東」の景気DIは40.3となり、前月から1.8ポイント改善した。『北海道』(42.0)との差(道東-北海道)は▲1.7、『全国』(42.6)との差(道東-全国)は▲2.3となった。

・規模別DI

「大企業」は42.9(前月比4.8ポイント増)、「中小企業」は39.9(同1.3ポイント増)、うち「小規模企業」は41.7(同2.3ポイント増)となり、いずれも改善した。規模間格差(大企業-中小企業)は3.0となった。

・業界別DI

9業界中、『卸売』、『小売』、『運輸・倉庫』 の3業界が前月比で悪化し、残り6業界は改善した。景気判断の分かれ目となる50以上となったのは『農・林・水産』のみであった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は41.7(前月39.2)、「6カ月後」は40.9(同38.2)、「1年後」は39.9(同37.6)となり、いずれも改善した。『北海道』『全国』との比較では、「3カ月後」「6カ月後」「1年後」のいずれも下回った。

■日胆版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

43.5

0.6

3カ月連続で改善(日胆)

・概況

「日胆」の景気DIは3カ月連続で改善した。企業からは「旺盛な土木・建築需要が下支えしているため悪くはないものの、コスト上昇を完全に吸収しきれず、収益性の先行きに課題を抱えた厳しい局面が続いている」(卸売)や、「この先の燃料価格が不安定」(小売)といった声が聞かれる。今後の日胆の景況感はコストアップをはじめとする懸念材料を抱えながら、踊り場局面が続くとみられる。

・景気DI

2026年6月の「日胆」の景気DIは、前月比0.6pt増の43.5となり、3カ月連続で改善した。『全国』(42.6)との格差(日胆-全国)は0.9となり、2カ月連続で日胆が全国を上回った。

・規模別DI

「大企業」は前月比12.5pt増の58.3となり、2カ月ぶりに改善した。一方、「中小企業」は同1.1pt減の41.4、そのうちの「小規模企業」は同1.4pt減の41.7とそれぞれ悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は16.9で前月から拡大。

・業界別DI

業界別では『農・林・水産』と『サービス』が50.0で景気判断の分かれ目となる50以上の水準を示した。『卸売』は前月比7.1pt増の45.2となり2カ月ぶりに改善。一方、『製造』は同4.1pt減の42.6で2カ月ぶりに悪化した。

・先行き見通しDI

「3カ月後」47.3(前月45.2)、「6カ月後」46.2(同43.8)、「1年後」44.1(同45.2)となった。業界別では『建設』『サービス』の「3カ月後」「6カ月後」と『製造』の「6カ月後」が50.0となった。

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