レポート

TDB景気動向調査2026年5月(北海道ブロック:道東・日胆)

■北海道ブロック

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

40.5

0.4

3カ月ぶりに改善

・概況

『北海道』の景気DIは、3カ月ぶりに改善した。企業からは「生産販売単価の上昇により少しずつ上向きになってきた」(農・林・水産)といった声が届く一方で、「不動産賃貸業において、利上げや資材コストの上昇が続くと新規物件取得のハードルが上がる」(不動産)、「5月以降、ナフサの供給不安により、特に断熱材や塩ビパイプの入荷がなく工事が進まない状況」(卸売)といった声も聞かれる。混迷する中東情勢によって先行きの不透明感が増すなか、今後の北海道の景況感は一進一退で推移するとみられる。

・景気DI

『北海道』の景気DIは、前月比0.4pt増の40.5となり、3カ月ぶりに改善した。全国(41.6)との格差(北海道-全国)は▲1.1で、前月から0.3pt縮小した。道内では「道東」が前月比2.6pt増の38.5、「日胆」は同1.7pt増の42.9となった。

・規模別DI

「大企業」は前月比1.6pt減の40.8となり、3カ月連続で悪化した。一方、「中小企業」は同0.8pt増の40.4、そのうち「小規模企業」は同0.3pt増の40.1となり前月から改善した。規模間格差(大企業-中小企業)は0.4となり前月から2.4pt縮小した。

・業界別DI

『その他』を除く9業界中5業界で改善した。『農・林・水産』は前月比5.6pt増の42.6となり4カ月ぶりに改善。『運輸・倉庫』は同3.4pt増の36.7で5カ月ぶりに改善した。一方、『不動産』は同2.6pt減の42.4で2カ月連続の悪化となった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」41.3(前月40.3)、「6カ月後」40.9(同40.3)、「1年後」40.6(同40.9)と2指標で改善となった。業界別(『その他』を除く)では『農・林・水産』がすべての指標で最も低い水準となった。

■道東版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

38.5

2.6

3カ月ぶりの改善(道東)

・概況

企業からは「一部の魚種の水揚げが好調」「生産販売単価の上昇により少しずつ上向きになってきた」(農・林・水産)、「資材高騰が続いている」(建設)、「中東情勢があらゆる影響を与えている」(卸売)などの声が確認される。長引く物価高や人手不足といった不安材料が多いなか、中東情勢を受けて資材供給の制約が深刻化し建設工事に支障が生じている。こうした動きは建設以外の業種への波及も懸念され、先行きの不透明感は一層増している。このような状況を踏まえ、道東の景況は今後の動向を注意深く見極めていく必要があろう。

・景気DI

2026年5月の「道東」の景気DIは38.5となり、前月(35.9)から2.6ポイント改善した。『北海道』(40.5)との差(道東-北海道)は▲2.0、『全国』(41.6)との差(道東-全国)は▲3.1となった。

・規模別DI

「大企業」は38.1(前月比2.2ポイント減)と悪化した。一方で、「中小企業」は38.6(同3.2ポイント増)、うち「小規模企業」は39.4(同3.0ポイント増)となり、ともに改善した。規模間格差(大企業-中小企業)は▲0.5と逆転した。

・業界別DI

9業界中、『不動産』(41.7)、『製造』(36.9)の2業界が前月比悪化した。残り6業界は改善、『サービス』(33.3)の1業界が横ばいとなった。景気判断の分かれ目となる50以上となったのは『農・林・水産』のみであった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は39.2(前月35.9)、「6カ月後」は38.2(同36.5)、「1年後」は37.6(同37.2)となり、いずれも改善した。『北海道』『全国』との比較では、「3カ月後」「6カ月後」「1年後」のいずれも下回った。

■日胆版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

42.9

1.7

2カ月連続で改善(日胆)

・概況

「日胆」の景気DIは2カ月連続で改善した。企業からは「千歳市における次世代半導体工場の進出沸き、周辺の胆振・石狩地区を中心に土木建築需要が活性化している。インフラ整備やRC造のマンション・商業物件などの計画が相次いでおり、中長期的な好況が見込まれる」(卸売)との声がある一方で、「物資不足により建築関係から工期遅れ、受注控えの話が聞こえる」(建設)といった声も寄せられる。今後の日胆の景況感は中東情勢の動向に左右されながら、一進一退の推移が予想される。

・景気DI

2026年5月の「日胆」の景気DIは、前月比1.7pt増の42.9となり、2カ月連続で改善した。『全国』(41.6)との格差(日胆-全国)は1.3となり、7カ月ぶりに日胆が全国を上回った。

・規模別DI

「大企業」は前月比横ばいの45.8。「中小企業」は同1.9pt増の42.5となり3カ月ぶりに改善し、そのうちの「小規模企業」は同横ばいの43.1となった。規模間格差(大企業-中小企業)は3.3で前月から縮小した。

・業界別DI

業界別では『サービス』が50.0で景気判断の分かれ目となる50以上の水準を示した。『製造』は前月比6.0pt増の46.7となり4カ月ぶりに改善。一方、『建設』は同1.6pt減の41.7で2カ月連続悪化となった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」45.2(前月41.7)、「6カ月後」43.8(同42.2)、「1年後」45.2(同42.6)となり、全ての指標で改善した。業界別では『サービス』の「3カ月後」「6カ月後」と『農・林・水産』の「1年後」が50.0となった。

「北海道ブロック(2026年5月)」の詳細(北海道・道東・日胆)