レポート

TDB景気動向調査2026年2月(四国ブロック:徳島・香川・愛媛・高知)

■四国ブロック

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

42.7

0.8

8カ月連続で前年同月を上回る

・概況

『四国』の景気DIは、8カ月連続で前年同月を上回った。企業からは「シールブームにより、シールの注文が例年より増えている」(製造、愛媛県)、「建設機械部品が引き続き好調で、省力化機械設計制作の引き合いも多い」(製造、香川県)など好況な声がある一方で、「物価高に対して消費マインドの低下が見られる」(小売、徳島県)、「実質3期連続赤字で、コロナ禍から抜け出せない」(卸売、愛媛県)などの声がある。不十分な価格転嫁や人手不足を懸念する声も依然として多く、当面の景気DIは一進一退での推移が続くとみられる。

・景気DI

『四国』の景気DIは前月比0.8ポイント増の42.7。前月比では3カ月ぶりに改善したほか、8カ月連続で前年同月を上回った。県別では「徳島」「香川」「愛媛」が改善、「高知」のみ悪化した。また、『全国』(44.3)を62カ月連続で下回ったものの、全国10ブロック別の順位は前月と同じ7位であった。

・規模別DI

「大企業」は前月比1.0ポイント増の50.4となり、3カ月ぶりに改善。「中小企業」は同0.9ポイント増の41.6で、2カ月連続の改善、うち「小規模企業」は同1.6ポイント減の38.2となり、2カ月ぶりに悪化したほか、25カ月連続で40割れとなった。「大企業」が「中小企業」を上回るのは32カ月連続。

・業界別DI

主要7業界では、『不動産』『卸売』『小売』『サービス』が改善、『建設』『運輸・倉庫』が悪化、『製造』は横ばい。『建設』『不動産』『製造』『運輸・倉庫』『サービス』が40台となった一方で、『卸売』が2カ月連続、『小売』は23カ月連続でそれぞれ40割れとなるなど、業界間格差が続いている。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は44.1(前月44.0)、「6カ月後」は45.0(同44.8)、「1年後」は45.2(同45.2)で、「3カ月後」が3カ月連続、「6カ月後」が2カ月連続で改善、「1年後」は横ばいとなった。また、前年同月との比較では3カ月連続で3指標が揃って改善しており、先行きに対する期待感がうかがえる。

■香川県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

47.7

0.3

2カ月連続で改善し、6カ月連続で45を上回る

・概況

「香川」の景気DIは、6カ月連続で45を上回り、全国都道府県別の順位は3位となった。企業からは「建設機械部品が引き続き好調で、省力化機械設計制作の引き合いも多い」(製造)、「物件売買の問い合わせが増えている」(サービス)など好況な声がある一方で、「商品が売れない。割引きしないと売れないため、利益が減っている」(卸売)などの声がある。不十分な価格転嫁や人手不足を懸念する声も依然として多く、当面の景気DIは一進一退での推移が予想されるも、緩やかな改善傾向が続くとみられる。

・景気DI

「香川」の景気DIは前月比0.3ポイント増の47.7。2カ月連続で改善したほか、6カ月連続で45を上回った。また、10カ月連続で前年同月を上回るなど改善傾向が続いた。『全国』(44.3)との比較では3.4ポイント上回り、全国都道府県別の順位は3位(前月4位)に上昇、8カ月連続で10位以内となった。

・規模別DI

「大企業」は前月比1.3ポイント減の53.1となり、4カ月ぶりに悪化したが、7カ月連続の50台。「中小企業」は同0.9ポイント増の46.8となり、2カ月連続で改善、うち「小規模企業」は同2.1ポイント減の43.6となり、2カ月ぶりに悪化した。7カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。

・業界別DI

主要7業界では、『製造』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』が改善、『建設』『卸売』が悪化、『不動産』は横ばい。『運輸・倉庫』が2カ月連続で60台、『サービス』は3カ月ぶりに50台となった。また、『小売』は9カ月ぶりに40台へ改善するも、『卸売』とともに40台前半にとどまり、業界間格差が続いている。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は47.9(前月48.5)、「6カ月後」は48.2(同48.9)、「1年後」は47.3(同48.0)となり、4カ月ぶりに3指標が揃って悪化した。海外情勢や金利上昇などが不安要素となり悪化したものの、前年同月比では4カ月連続で3指標が揃って改善しており、先行きに対する期待感は続いている。

■徳島県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

37.9

0.2

2カ月ぶりに改善

・概況

徳島の景気DIは37.9となり、2カ月ぶりに改善したが、40を下回る低水準となった。一方で、先行き見通しDIでは、「6カ月後」は3カ月連続、「1年後」は5カ月連続で40以上となっており、一定の期待感は残っている。企業からは「設備投資が東京、大阪など大都市に集中。四国ではあまり聞かれない」(建設)、「食費への消費金額が減少している」(卸売)、「中国の渡航制限により少し客足が落ち着いた」(運輸)といった慎重な声が多い。徳島県の景況感は、先行きに一定の期待を残しつつも、足元では厳しい局面が続きそうだ。

・景気DI

「徳島」の景気DIは前月比0.2ポイント増の37.9となり、2カ月ぶりに改善した。前年同月との比較では1.0ポイント増となり、5カ月連続の改善となった。一方で、『全国』(44.3)との比較では6.4ポイント低く、全国を下回るのは50カ月連続となった。都道府県別の順位は46位(前月44位)だった。

・規模別DI

「大企業」(43.3)は前月比3.4ポイント減で、2カ月連続で悪化。また、2カ月連続で50以下となった。「中小企業」(37.4)は前月比0.5ポイント増で2カ月ぶりに改善、うち「小規模企業」(36.7)は同2.7ポイント増で2カ月連続の改善となった。中小企業が40を下回るのは24カ月連続となった。

・業界別DI

主要7業界では、『建設』『不動産』『小売』が改善、『製造』『卸売』『運輸・倉庫』『サービス』が悪化した。『建設』(46.3)、『小売』(39.6)は2カ月ぶりに改善。『製造』(35.6)、『卸売』(33.3)、『運輸・倉庫』(41.7)は2カ月連続、『サービス』(35.2)は2カ月ぶりに悪化した。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は39.1(前月比1.7ポイント減)、「6カ月後」は40.2(同0.1ポイント減)、「1年後」は41.7(同0.2ポイント増)となった。「3カ月後」は3カ月ぶりに40を下回った。「6カ月後」は3カ月連続、「1年後」は5カ月連続で40以上となった。

■愛媛県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

41.6

2.1

3カ月ぶりに改善

・概況

「愛媛」の景気DIは、3カ月ぶりに改善し、2カ月ぶりに40台に回復した。ここ数カ月は低迷が続いていた『サービス』では「集客状況が好調」(旅館・ホテル)など観光需要が堅調である様子がうかがえるほか、やや悪化した『建設』でも「令和8年4月末頃までの仕事量は確保できている」などの声もあり、地域や得意先による格差も見受けられる。ただし、物価高騰や消費不振の影響を訴える声は引き続き多く、不安定な国際情勢の行方も見通しづらいことから、今後も一進一退の展開が続くとみられる。

・景気DI

「愛媛」の景気DIは前月比2.1ポイント増の41.6と3カ月ぶりに改善し、2カ月ぶりに40を上回った。『全国』もわずかに改善し、県別順位は33位と前月(38位)より上昇した。

・規模別DI

「大企業」、「中小企業」が改善し、「小規模企業」は悪化した。特に「大企業」は前月から4.5ポイントの大幅増となり、規模間格差(大企業-中小企業)は前月から2.6ポイント拡大した。「中小企業」は再び40を上回ったが、「小規模企業」は11カ月連続で40を下回った。

・業界別DI

回答数10社超の5業界中4業界が改善した。特に、『サービス』は5.0ポイントの大幅改善となったほか、『製造』『卸売』は3カ月ぶり、『小売』は2カ月ぶりの改善となった。『建設』はわずかに悪化したものの、主要業界では最も高い水準を維持している。

・先行き見通しDI

「3カ月後」が前月比1.9ポイント増、「6カ月後」が同0.7ポイント増、「1年後」も同0.6ポイント増と全ての期間で改善した。主要業界では『製造』『サービス』が全ての期間で改善し、『建設』が全ての期間で悪化した。

■高知県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

40.6

-1.7

2カ月ぶりに悪化

・概況

「高知」の景気DIは、前月比1.7ポイント減の40.6となり、2カ月ぶりに悪化した。「高市政権の積極財政の効果により景気が良くなる事を希望している」(建設)など、景気改善を期待する声が聞かれる一方で、「コストの上昇で利益率が低下している」(建設)、「人件費高騰で厳しい」(金融)、「資材費高騰」(製造)など、引き続き資材高や物価高、人件費上昇などの懸念材料が重なり、景況感の悪化に繋がっているものとみられる。

・景気DI

「高知」の景気DIは、前月比1.7ポイント減の40.6となり、2カ月ぶりに悪化したが、2カ月連続で40を上回った。一方で、『全国』(44.3)を3.7ポイント下回ったほか、『四国』(42.7)を2.1ポイント下回り、全国順位は前月の27位から36位に低下した。

・規模別DI

「大企業」は50.0と前月(50.0)から横ばいとなったものの、「中小企業」は39.6と前月(41.3)から1.7ポイント低下し、また「小規模企業」についても35.1と前月(40.4)から5.3ポイント低下した。「大企業」と「中小企業」の格差は10.4ポイントで、前月(8.7ポイント)から拡大した。

・業界別DI

前月と比較可能な7業界中、「改善」が1業界であったのに対して、「悪化」は3業界となり、「横ばい」は3業界となった。業界別にみると、『サービス』が前月から改善した一方で、『建設』『製造』『小売』が各々悪化し、また『金融』『運輸・倉庫』『卸売』が各々横ばいとなった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は42.1(前月43.2)と前月を下回ったものの、「6カ月後」は43.7(同42.9)と前月を上回り、また「1年後」についても43.4(同43.2)と同じく前月を上回ることとなった。

「四国ブロック(2026年2月)」の詳細(四国ブロック:徳島・香川・愛媛・高知)