レポート

TDB景気動向調査2026年1月(四国ブロック:徳島・香川・愛媛・高知)

■四国ブロック

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

41.9

-0.2

7カ月連続で前年同月を上回る

・概況

『四国』の景気DIは、7カ月連続で前年同月を上回った。企業からは「昨年からのシールブームが現在も続いており、直近ではメディアでも取り上げられ、業況は良い」(製造、愛媛県)、「国内外ともに仕事のオファーが2年先まで埋まっている」(運輸・倉庫、香川県)など好況な声がある。一方で、「取扱商品の需要低迷が続いており、回復の兆しも見られない」(卸売、高知県)などの声があり、企業間格差が顕著になっている。物価高や賃金上昇の影響を懸念する声も依然として多く、当面の景気DIは一進一退での推移が続くとみられる。

・景気DI

『四国』の景気DIは前月比0.2ポイント減の41.9。前月比では2カ月連続で悪化したものの、7カ月連続で前年同月を上回った。県別では「香川」「高知」が改善、「徳島」「愛媛」が悪化した。また、『全国』(43.8)を61カ月連続で下回ったものの、全国10ブロック別の順位は7位(前月8位)に上昇した。

・規模別DI

「大企業」は前月比0.3ポイント減の49.4となり、2カ月連続で悪化。「中小企業」は同0.1ポイント増の40.7で、2カ月ぶりに改善、うち「小規模企業」は同3.1ポイント増の39.8となり、24カ月連続の40割れも、2カ月ぶりに改善した。「大企業」が「中小企業」を上回るのは31カ月連続。

・業界別DI

主要7業界では、『建設』『不動産』『サービス』が改善、『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』が悪化。『建設』『製造』『運輸・倉庫』『サービス』が40台を維持した一方で、『卸売』が3カ月ぶり、『不動産』は2カ月連続、『小売』は22カ月連続でそれぞれ40割れとなるなど、業界間格差が続いている。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は44.0(前月43.9)、「6カ月後」は44.8(同43.3)、「1年後」は45.2(同43.9)となり、「3カ月後」が2カ月連続、「6カ月後」「1年後」は3カ月ぶりにそれぞれ改善した。また、前年同月との比較では2カ月連続で3指標が揃って改善しており、先行きに対する期待感がうかがえる。

■香川県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

47.4

1.8

2カ月ぶりに改善し、5カ月連続で45を上回る

・概況

「香川」の景気DIは、5カ月連続で45を上回るなど改善傾向が続いた。企業からは「住宅関連業界が極端に低迷している」(卸売)などの声があり、業界間のみならず企業間格差も顕著になっている。一方で、「大口注文や問い合わせによる新規案件の増加など、好材料がある」(農・林・水産)や「国内外ともに仕事のオファーが2年先まで埋まっている」(運輸・倉庫)など好況な声は多い。物価高や賃金上昇の影響を懸念する声が依然としてあるため、当面の景気DIは一進一退での推移が予想されるも、緩やかな改善傾向が続くとみられる。

・景気DI

「香川」の景気DIは前月比1.8ポイント増の47.4。2カ月ぶりに改善し、5カ月連続で45を上回った。また、9カ月連続で前年同月を上回るなど改善傾向が続いた。『全国』(43.8)との比較では3.6ポイント上回り、全国都道府県別の順位は4位(前月9位)に上昇、7カ月連続で10位以内となった。

・規模別DI

「大企業」は前月比0.6ポイント増の54.4となり、3カ月連続で改善したほか、6カ月連続の50台。「中小企業」は同2.3ポイント増の45.9となり、2カ月ぶりの改善、うち「小規模企業」も同5.1ポイント増の45.7となり、2カ月ぶりに改善した。6カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。

・業界別DI

主要7業界では、『建設』『製造』『卸売』『運輸・倉庫』『サービス』が改善、『小売』のみ悪化、『不動産』は横ばい。『運輸・倉庫』が2カ月ぶりに60台となるなど6業界が40以上となった。ただし、『小売』は3カ月ぶりに悪化し、8カ月連続で40割れとなるなど、業界間の格差が顕著に表れている。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は48.5(前月47.0)、「6カ月後」は48.9(同46.8)、「1年後」は48.0(同47.0)となり、3カ月連続で3指標が揃って改善した。また、前年同月比でも3カ月連続で3指標が揃って改善しており、改善幅は小幅ながらも先行きに対する期待感が続いている。

■徳島県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

37.7

-1.2

2カ月ぶりに悪化

・概況

「徳島」の景気DIは37.7となり、2カ月ぶりに悪化した。足元の景況感は依然として低水準で推移している。一方で、先行き見通しDIでは3指標が2カ月連続で40以上を維持したほか、「1年後」は4カ月連続で40以上となるなど、一定の期待感は残っている。企業からは「若い人は地方の不動産に興味をもっていない」(不動産)、「衣料品の需要が減退し、春夏物の発注が少ない」(繊維品製造)といった慎重な声が多く寄せられている。徳島県の景況感は、先行きに一定の期待があるものの、足元では当面厳しい状態が続く見通しである。

・景気DI

「徳島」の景気DIは前月比1.2ポイント減の37.7となり、2カ月ぶりに悪化した。前年同月との比較では2.0ポイント増となり、4カ月連続の改善となった。一方で、『全国』(43.8)との比較では6.1ポイント低く、全国を下回るのは49カ月連続となった。都道府県別の順位は44位(前月45位)だった。

・規模別DI

「大企業」(46.7)は前月比3.3ポイント減で、4カ月ぶりに悪化した。また、3カ月ぶりに50以下となった。「中小企業」(36.9)は前月比1.2ポイント減で2カ月ぶりに悪化、うち「小規模企業」(34.0)は同2.3ポイント増で3カ月ぶりの改善となった。「中小企業」が40を下回るのは23カ月連続となった。

・業界別DI

主要7業界では、『サービス』が改善、『建設』『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』が悪化、『不動産』が横ばい。『サービス』(47.6)は2カ月ぶりに改善、『建設』(41.7)、『製造』(38.9)、『小売』(31.0)は2カ月ぶり、『卸売』(35.3)、『運輸・倉庫』(44.4)は3カ月ぶりに悪化。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は40.8(前月比0.6ポイント減)、「6カ月後」は40.3(同0.3ポイント増)、「1年後」は41.5(同0.4ポイント増)となった。3指標が揃って40以上となるのは2カ月連続となった。「3カ月後」「6カ月後」は2カ月連続、「1年後」は4カ月連続で40以上となった。

■愛媛県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

39.5

-2.3

2カ月連続で悪化

・概況

「愛媛」の景気DIは、2カ月連続で悪化し、5カ月ぶりに40を下回った。年度末に向けた需要増の動きがみられる業界もあるが、「低価格品へのシフトで、マーケットの縮小が起きている」(繊維製品製造業)、「原料(魚類)の値上がりが止まらない。そもそも獲れない。」(食品製造業)など、物価高騰や消費不振の影響を訴える声は引き続き多い。足元の倒産件数も増加傾向で推移しており、今後も一進一退の展開が続くとみられる。

・景気DI

「愛媛」の景気DIは前月比2.3ポイント減の39.5と2カ月連続で悪化し、5カ月ぶりで40を下回った。『全国』もわずかに悪化し、県別順位は38位と前月(33位)より下落した。

・規模別DI

「大企業」、「中小企業」は悪化し、「小規模企業」は改善した。また、規模間格差(大企業-中小企業)は前月から0.5ポイント縮小した。「中小企業」は3カ月ぶりに40を下回り、うち「小規模企業」は改善したものの、10カ月連続で40を下回った。

・業界別DI

回答数10社超の5業界中4業界が悪化した。特に、『小売』は前月の大幅改善から一転5.8ポイントの悪化となったほか、『製造』『卸売』『サービス』は2カ月連続の悪化となった。一方で、『建設』は3カ月ぶりの改善となった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」が前月比2.2ポイント減、「6カ月後」が同0.5ポイント増、「1年後」が同0.7ポイント増となった。主要業界では『小売』『サービス』が全ての期間で悪化し、全ての期間で改善した業界はなかった。

■高知県

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

42.3

3.4

2カ月ぶりに改善

・概況

「高知」の景気DIは、前月比3.4ポイント増の42.3となり、2カ月ぶりに改善した。「インフルエンザの流行や高額商品の販売が好調でカバーできている」(卸売)、「申し込みが徐々に増えていると感じている」(運輸)など、一部の業界の好調さが景況感の上昇に繋がっているものとみられる。ただし、一方で「数年前から悪化傾向は収まらず、下降線を辿るのみ」(サービス)、「需要回復の兆しが感じられない」(卸売)など、引き続き先行きの見通しを懸念する声も多く、今後景況感が再度悪化する可能性も内包している。

・景気DI

「高知」の景気DIは、前月比3.4ポイント増の42.3となり、2カ月ぶりに改善し、2カ月ぶりに40を上回った。一方で、『全国』(43.8)を1.5ポイント下回ったが、『四国』(41.9)を0.4ポイント上回り、全国順位は前月の45位から27位に上昇した。

・規模別DI

「大企業」は50.0と前月(42.9)から7.1ポイント上昇したほか、「中小企業」も41.3と前月(38.4)から3.0ポイント上昇し、「小規模企業」についても40.4と前月(35.2)から5.2ポイント上昇した。「大企業」と「中小企業」の格差は8.7ポイントで、前月(4.6ポイント)から拡大した。

・業界別DI

前月と比較可能な7業界中、「改善」が4業界であったのに対して、「悪化」は1業界となり、「横ばい」は2業界となった。業界別にみると、『建設』『製造』『小売』『サービス』が前月から各々改善した一方で、『卸売』が悪化し、また『金融』『運輸・倉庫』が横ばいとなった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は43.2(前月38.6)と前月を上回ったほか、「6カ月後」も42.9(同37.3)と前月を上回り、また「1年後」についても43.2(同38.6)と同じく前月を上回ることとなった。

「四国ブロック(2026年1月)」の詳細(四国ブロック:徳島・香川・愛媛・高知)