景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
|---|---|---|
43.2 | ▲ 0.6 | 2カ月連続の悪化、一進一退が続く |
概況
各業界で観光需要回復の恩恵を受ける企業が増加する一方、原材料価格の高騰や円安、人手不足などによる業績悪化の声が聞かれる。「物価高・資材高の影響で住宅着工数が激減」（建材卸売）、「金利上昇の懸念から金融機関の融資姿勢が悪化」（不動産）など建設・不動産市況を懸念する声が増加している。また、得意先の在庫解消の遅れで受注が伸び悩んでいる企業も散見される。「大企業」の景況感は比較的安定しているが、「中小企業」は40台が続いており、規模や業界、地域で格差がみられるため、今後の景気は一進一退が予想される。
景気DI
「京都」の景気DIは前月比0.6ポイント減の43.2と2カ月連続で悪化。前年同月（45.0）比では1.8ポイント下回り、2カ月連続で悪化となった。『全国』（43.5）との比較では0.3ポイント下回ったが、『近畿』では大阪府に次ぐ2位（前月2位）、都道府県別順位は16位（前月は16位）となった
規模別DI
「大企業」（50.0）は3カ月連続で50超。「中小企業」(42.0)は前月比0.7ポイント減、「小規模企業」（42.4）は同0.9ポイント増となり、「中小企業」のみ悪化。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は同0.7ポイント増の8.0ポイント。2024年で8.0ポイント以上は3回目となり、依然として格差は大きい。
業界別DI
『不動産』（53.0）は50以上を維持したが、『サービス』（48.1）は4カ月ぶりの悪化。『小売』（42.9）は物価高による買い控えが続き、飲食料品や衣料品、日用雑貨品などの不振から3カ月連続悪化。『卸売』（39.2）は、建設需要の低迷などで建設資材関連が低調、5カ月連続30台と回復が遅れている。
先行き見通しDI
3カ月後45.3（前月46.2）、6カ月後46.4（同47.2）、1年後46.5（同48.6）となり、全期間で前月を下回った。「中小企業」は先に行くほど改善するが、「大企業」「小規模企業」は1年後が悪化。『製造』『卸売』『運輸・倉庫』は上昇傾向にあるが、『不動産』『サービス』は悪化傾向にある。