景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
38.9 | 1.2 | 2カ月ぶりに改善 |
概況
企業からは、「車の認証不正問題に解消の兆しが見え、受注が上向く気配」(製造、小規模企業)、「仕入高騰は心配だが、各業界の会合は増えてきている」(飲食店、小規模企業)といった前向きな声がある一方で、「昨夏以降、東北地方は中小物件を中心に建設需要が少ない」(建設、中小企業)、「半導体や自動車など規模の大きい業界の設備投資が低迷」(製造、中小企業)のほか、小売、サービスなど多くの業界から厳しい現状を訴える声も寄せられており、「山形」の景気見通しは玉石混交の状況にあるようだ。
景気DI
「山形」の景気DIは、前月から1.2ポイント改善して38.9となった。改善は2カ月ぶり。『東北』は同1.2ポイント悪化の38.9で、2カ月連続の悪化。『全国』は3カ月ぶりに同0.9ポイント悪化して43.6を示した。『東北』においてDIが40.0を上回ったのは「青森」のみ、ほか5県は低調だった。
規模別DI
「大企業」が前月比3.4ポイント改善して40.6となり、3カ月ぶりに上昇した。「中小企業」は同0.9ポイント改善して38.7、うち「小規模企業」は同1.1ポイント改善の40.4となり、「中小企業」、「小規模企業」は2カ月ぶりに改善した。
業界別DI
業界別では、『農・林・水産』『小売』『サービス』の3業界が前月から悪化し、『金融』『建設』『不動産』『製造』『卸売』『運輸・倉庫』の6業界は前月から改善した。『農・林・水産』が7カ月ぶりに悪化を示したが、『農・林・水産』『金融』『運輸・倉庫』の3業界はDIが50を上回った。
先行き見通しDI
「3カ月後」は前月比3.0ポイント改善の41.8、「6カ月後」は同1.5ポイント改善の43.5、「1年後」は同0.3ポイント改善の44.0を示した。「山形」の先行き見通しDIは3指標ともに前月から改善し、先月に引き続き改善への期待感がみられた。業界別では、『農・林・水産』のみ3指標全てで前月から悪化した。