景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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36.8 | ▲ 2.0 | 2カ月ぶりに悪化 |
概況
景気DIは前月比2.0ポイント減の36.8となり、2カ月ぶりに悪化した。7カ月連続で40.0を割り込み、『東北』(38.6)や『全国』(43.5)を下回った。県別順位は全国46位と下位にとどまった(前年同月の県別順位も全国46位)。
景気DI
「大企業」は前月から2.5ポイント悪化、32.2と4カ月連続で40.0を下回った。「中小企業」は前月から1.9ポイント悪化、37.5と8カ月連続で40.0を下回った。結果、「大企業」と「中小企業」の格差は▲5.3で、「大企業」の景況感悪化が顕著となった。
規模別DI
『建設』が前月から0.8ポイントとわずかに改善したが、『製造』『卸売』『小売』『サービス』などが軒並み悪化した。特に『卸売』と『小売』は30.0を下回るなど、他業界と比較しても悪化が顕著で、『製造』は過去1年間で最も低い水準にある。
業界別DI
県別景気DIは、「3カ月後」と「6カ月後」が40.4、「1年後」が39.5で、いずれも前月から小幅の悪化となった。『東北』や『全国』の先行き見通しと比較すると、いずれも下回っており、業界別では『建設』『卸売』『小売』の先行き見通しが特に厳しいものとなっている。
先行き見通しDI
景気DIは2カ月ぶりに悪化し、前月比2.0ポイント減の36.8となった。規模別では「大企業」の景況感悪化が続いた。業界別では『製造』『卸売』『小売』『サービス』などが悪化した。先行き見通しは「1年後」が40.0を下回り、「3カ月後」と「6カ月後」を含めていずれも『東北』や『全国』と比較し低水準にとどまっている。時間外労働の上限規制が導入される「2024年問題」、ゼロゼロ(コロナ)融資の返済、物価高、人手不足なども景況感に影響を与えるため留意が必要である。