レポート特別企画 : 九州・沖縄の金融機関の取引先調査

九州FGのメーンバンク企業数、2万841社 ~ 「農・林・水産」の割合2.1%に ~

はじめに

10月1日、肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合し「九州フィナンシャルグループ(FG)」が誕生する。全国の地方銀行では、横浜銀行と東日本銀行が経営統合して「コンコルディアFG」が設立されることが決まっているほか、営業エリアが異なる銀行が広域的に連携し、各行の保有する情報やネットワークを相互に活用することで地域の企業再生や経済活性化を目指す動きがみられる。また、地元密着の色彩が強い信用金庫でも、今年7月に都城信用金庫(宮崎県都城市)と北空知信用金庫(北海道深川市)が業務提携を締結。9月には鹿児島相互信用金庫(鹿児島市)と萩山口信用金庫(山口市)が連携協定を結ぶなど、共存共栄を模索する動きもある。

帝国データバンク福岡支店では、企業概要データベース「COSMOS2」(146万社収録)から九州・沖縄地区(以下、九州)に本社を置く企業(15万4859社)がメーンバンクと認識している金融機関を、地域別、業種別に集計した。調査対象は、個人経営や各種法人なども含めた全業種全法人で、データ抽出時点は2015年8月末時点。

なお、毎年公表している『九州・沖縄地区のメーンバンク調査』とは集計対象・手法が異なり、九州外に本店を置く企業は集計対象から外している。

■ 各金融機関がメーンバンクとして認識し、取引している企業数とは異なる。また、複数のメーンバンクが存在する場合は、最上位の金融機関を集計の対象とした。
■ 金融機関と企業との関係においては、必ずしも貸出(融資)取引があるとは限らない。

調査結果

  1. メーンバンク企業数は、西日本シティ銀行がトップ。グループ別では、ふくおかFGが約3万社でトップに立ち、新たに設立される九州FGが約2万社で続く
  2. 肥後銀行の鹿児島県内におけるメーンバンク企業数は23社(構成比0.2%)、鹿児島銀行の熊本県内におけるメーンバンク企業数は16社(同0.2%)
  3. 九州FGの「農・林・水産」の構成比は2.1%で、九州全体の1.3%を上回る
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