景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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41.1 | -0.8 | 2カ月連続で悪化 |
概況
『北関東』の景気DIは41.1となり、2カ月連続で悪化した。天候に恵まれ、インバウンドや国内旅行客がコロナ前に戻ったとのプラスの声も聞かれたが、燃料費高騰へ対応した補助金の縮小など、価格高騰が大きく影響した『運輸・倉庫』の景況感が大きく悪化。『小売』においても燃料費高騰が影響を及ぼしたほか、人手不足問題も多くの業界で景況感の押し下げ要因となった。先行きに関しては緩やかな回復を見込む企業が多いものの、米国の経済政策に対する不透明感を訴える声も聞こえ、予断を許さない状況となっている。
景気DI
『北関東』の景気DIは41.1となって前月から0.8ポイント減少、2カ月連続で悪化した。域内5県では「茨城」「栃木」が改善したが、「群馬」「山梨」「長野」が悪化した。なかでも「群馬」は9カ月ぶり、「長野」は6カ月ぶりにそれぞれDIが40を割り込んだ。10地域での順位は前月と変わらず7位だった。
規模別DI
「大企業」(45.1)は2カ月連続、「中小企業」(40.6)は3カ月連続、「小規模企業」(39.0)は4カ月連続、それぞれ悪化した。全ての区分で悪化するのは2カ月連続。「大企業」の悪化幅(1.0)に対して「中小企業」の悪化幅(0.8)が小さく、規模間格差は4.5となり前月から0.2ポイント縮小した。
業界別DI
全10業界中、『運輸・倉庫』『建設』『サービス』など7業界が悪化し、『製造』『農・林・水産』など3業界が改善した。悪化したなかでは、燃料高騰への補助金が縮小された影響の声が聞こえる『運輸・倉庫』(36.2)が、前月から8.4ポイントの大幅悪化となり、2023年2月以来の40割れとなった。
先行き見通しDI
「3カ月後」(43.3、前月は43.4)「6カ月後」(44.5、同44.0)「1年後」(45.6、同45.8)となり、「6カ月後」のみが前月から改善し、他の2指標は前月調査から悪化した。業界別では、「1年後」の見通しDIが最も高いのは『サービス』(49.6)、次いで『製造』(47.8)となった。