レポート第5回奈良県内企業メインバンク調査

南都銀行がシェア6割超、トップ堅守 ~ 2位は大和信金、3位は奈良中央信金で社数・シェアともに伸長 ~

2022/02/03
資金繰り  金融

はじめに

小康状態にあった地方銀行再編の動きが再び活発化している。2021年1月に新潟県で第四北越銀行が、5月には三重県で三十三銀行が発足。10月には福井銀行が同一県内の福邦銀行を子会社化、12月に入っても、東海地区の中京銀行と愛知銀行が2022年にも経営統合することが明らかになった。

コロナ禍で中小企業が疲弊するなか、経営再建や事業承継、取引先の新規開拓など、経営の様々な場面で金融機関に求められる役割が増している。金利競争が長らく続くなか、金利以外の魅力を高める金融機関が企業の様々な問題解決を行うことで支持を得る方向へ舵を切っている。今後、メインバンクシェアに変化が起きる可能性がある。

帝国データバンク奈良支店では、2021年12月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている奈良県下企業(13,090社)がメインバンクとしている金融機関について抽出し、集計した。なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。同調査は2021年2月に続き5回目。

■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメインとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメインがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関を集計した

調査結果

  1. 県内ランキング
    ・南都銀行がシェア61.5%でトップ
    ・大和信金が2位、奈良中央信金が3位で続いた
  2. 地域別シェア
    ・「南都銀行」が全地域で50%を超えて首位
    ・「大和信金」が5地域中2地域で2位
    ・「奈良中央信金」は北西部エリアで2位、中部エリアで3位
  3. 業種別シェア
    ・主要7業種で「南都銀行」がトップ
    ・「大和信金」が5業種、「奈良中央信金」が全業種、「奈良信金」が4業種で社数伸長
詳細はPDFをご確認ください

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