ICT 時代の到来で中小企業の経営環境はめまぐるしく変貌している。生産性の向上にはICT 技術の導入が不可欠だが、大企業と比べて資金調達力の弱い中堅・中小企業は、大規模な設備投資に踏み切れない企業も多い。初期投資費用の負担の少ないASP 型ネットワークシステムサービスを基礎とした事業を展開することで、そうしたお客さまの声に耳を傾け、寄り添いながら、課題を解決し成長してきたウェブスペース株式会社。その成長のターニングポイントを同社 代表取締役社長 藤田 拓雄氏に聞いた。
ー「現在の貴社の強み」についてお聞かせください
弊社は、事業方針として、「ICT で魅せるソリューション。流通業者様の経営改革、事業拡大、生活者の利便性向上を実現します」と掲げています。
その理念の背景となったのが急速に変化するICTと流通業の経営環境の変化でした。
流通業では、大手が資本力を背景に囲い込みを進める一方、地域の利便性を担うという点で役割が重要となっているのが中小流通店舗です。こうした店舗の地域での重要な役割を助けるお手伝いをしてきました。また、少子高齢化、単身世帯の増加やライフスタイルの変化にも対応してきました。社会の変化のなかで、都会と地方の格差も生じており、高齢者にみられるような買い物弱者の存在も社会の課題となっています。