レポート秋田県「社長年齢」分析調査（2023年）

はじめに

「団塊の世代」の多くが後期高齢者に達し、事業承継の課題が一層深刻になるといわれている「2025年問題」まで、残すところ1年を切った。
帝国データバンクが実施した調査では、2023年における秋田県の後継者不在率は70.0％と全国で2番目に高いという結果となった。円滑な事業承継には中長期的な準備期間が必要であるが、足元では社長の高齢化には歯止めがかからない状態が続いており、バトンタッチが間に合わず事業継続に影響を及ぼすケースが増加する可能性がある。そこで帝国データバンク秋田支店では、秋田県の「社長年齢」について調査・分析を実施した。

■本調査では、企業概要ファイル「COSMOS2」（約147万社収録）から2023年12月時点における企業の社長データ（個人、非営利、公益法人等除く）を抽出し、集計・分析した

調査結果

1. 2023年時点の社長の平均年齢は62.5歳。前年を0.1歳上回り、30年連続の上昇で過去最高を更新
   社長が交代した割合は3.84％、前年からほぼ横ばい
2. 「50歳以上」の社長は8割超、「40歳未満」の若手経営者は2.2％にとどまる
3. 都道府県別、トップは秋田県の62.5歳、最も低いのは三重県の59.4歳