レポート大阪・関西万博で感じた、平和と未来への鼓動

情報統括部 情報統括課
主任研究員 池田直紀

2025年4月から開催されている歴史的な祭典、「大阪・関西万博」。
「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、世界各国のパビリオンが立ち並ぶ光景は、訪れる人々に感動と興奮を与え続けています。私も先日、万博会場に足を運び、その熱気を肌で感じてきました。

会場に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは万博のシンボルである「大屋根リング」。木造で創り上げられた巨大な構造物が、空と海を背景に堂々とそびえ立つ姿は、圧巻の一言でした。このリングは、単なる建造物ではなく、多様な文化や思想を持つ人々が、出会い、語り合い、未来を創造していくための「共創」のシンボルであり、未来社会の縮図そのものだと感じます。

万博は、ビジネスパーソンにとっても貴重な学びの場です。世界各国や多くの企業のパビリオンでは、最新のテクノロジーやサステナビリティに関する取り組みが展示されており、仕事に直結するヒントが至る所に散りばめられています。各国や企業の未来戦略やビジョンをダイレクトに感じることができ、机上の市場調査やトレンド分析だけでは得られない、貴重な発見を与えてくれます。

さらに、万博で出会う様々な人々との交流、国籍や文化、バックグラウンドが異なる人々との会話は、自身の視野を広げ、新たな視点を与えてくれる、かけがえのない財産となるでしょう。

この万博が開催されている2025年は、終戦からちょうど80年という節目の年にあたります。戦後、焼け野原から復興を遂げ、奇跡的な経済成長を成し遂げた日本の姿は、まさに未来を諦めなかった先人たちの努力の賜物です。

万博は、そうした先人たちの「未来への想い」を今に繋ぎ、次の世代へと受け継いでいく場所なのかもしれません。この場所で、世界中の人々が手を取り合い、平和な未来を築こうとする姿は、私たちが改めて向き合うべきテーマと言えます。

この万博で得られる知見や経験は、一生に一度のものとなるはずです。未来社会の潮流を捉え、新たなアイデアやインスピレーションを得るためにも、ぜひ一度、大阪・関西万博に足を運んでみませんか。

20250815_主観客観