東麻布の宮
"ライブドアショック"による景気DIへの影響を懸念していたが、結果は46.9で、前月比0.1ポイント減のほぼ横ばいだった。これまでの改善傾向に終止符が打たれた要因として最も大きかったのは原油価格の再騰であって、とりあえずは"ライブドアショック"の影響はほとんど見られなかった。
それにしても、M&Aで急成長していたと思われていたライブドアだが、実際に成長していたのは時価総額だだけで、コンプライアンスなどの企業基盤についてはまったく育っていなかった。
"急成長会社は転げ落ちるのも早い"と言われる。急成長すると経営陣に慢心が生まれ、脇が甘くなることが多いためだ。ライブドアは、まさにその格言を証明したケースと言える。堀江氏以下旧経営陣は、時価総額の急成長で"何でもあり"の慢心が生まれたのだろう。
ただし、この事件は慢心を追求するだけにとどまってほしくない。人が一人亡くなっているのである。証券取引法違反で何故、エイチ・エス証券の副社長だった野口氏は死ななくてはならなかったのか。ライブドア問題は一時的な株価下落だけで解決させるのではなく、巨額のマネーが動いているだけに必ず真相を追求してもらいたい。暴かれる事実によっては、これからもっと衝撃的な"ライブドアショック"が起こるかも知れない。
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