レポート静岡県社長分析

はじめに

史上最年少で東証1部上場を果たした、アルバイト求人情報サイトを運営する（株）リブセンスの代表・村上太一氏など「若手経営者」が注目を集める一方、日本では70代以上の経営者も少なくない。高齢化が進むなか、経営者の年齢層もより高い層へシフトしている。

帝国データバンクは、2020年1月時点の企業概要データベース「COSMOS2」（約147万社収録）から、静岡県内企業（個人、非営利、公益法人等を除く）の社長データを抽出。2019年の1年間における社長の交代状況のほか、社長の年齢、出身校、出身地、性別などの属性データを集計・分析した。

調査結果

1. 社長交代率は3.5％で前年比0.1ポイント低下。
2. 社長の年代別構成は「60代」社長29.2％、「70歳以上」社長24.6％で合わせて53.8％。なお、1990年の「60代」「70歳以上」社長は合わせて30.7％。
3. 社長の平均年齢は60.4歳で前年比0.2ポイント上昇しており、90年以降は一貫して前年を上回る。
4. 社長の出身校は「日本大学」が1038人でトップ。
5. 社長の出身地は県内出身者が2万5228人で約9割を占める。その他では、「東京都」が432人、「愛知県」が288人、「神奈川県」が241人で続く。
6. 女性社長は2123人で県内全社長数の6.4％となり、4年連続で増加。