レポート【2017年IPO企業に聞く】(株)オプトラン

世界トップクラスの光学薄膜技術でデジタル社会を支える IoTの進展で、需要のすそ野が多様化し市場拡大へ

2018/05/07
注目企業  家電・情報機器  インタビュー

スマートフォンやデジタルカメラのレンズなど光学部品の表面をコーティング加工し、赤外線カットや反射防止などの機能をもたせる「光学薄膜」。その技術はタッチパネルやLED、デジタル機器などへも応用され、我々の生活を支えている。さらに、IoTの進展により需要のすそ野は、車載カメラや各種センサ、生体認証、VR/AR、医療など多彩な分野へ拡大している。こうしたなか、1999年設立のオプトランは光学薄膜装置メーカーとして、高い技術開発力を武器に世界市場をリードするまでに成長をとげ、2017年12月に東証1部に上場を果たした。同社のIPOチームを率いた高橋 俊典氏に上場までの取り組みを聞いた。

ー貴社の特徴をお聞かせください

技術開発とともに、ソリューションを重視しています。光学薄膜は単位がナノメートル(100万分の1ミリ)の世界で、成膜プロセスの管理が非常に重要です。当社は顧客企業の近くに開発・生産拠点を設け、綿密な打ち合わせを重ね装置の仕様を決定します。納品後も稼働環境や諸条件の調整、メンテナンスなどのソリューション全般を提供しています。顧客企業や目的ごとに異なる仕様を実現するため、こうしたデータや経験の積み上げが効果を発揮しています。

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