レポート群馬新型コロナウイルス感染症に対する群馬県内企業の意識調査

65.6%の企業、マイナスの影響がある ~ 「既にマイナスの影響がある」とする企業は31.1% ~

はじめに

中国の湖北省武漢市を中心に発生し、世界的に拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が全国的な広がりをみせている。既に大規模イベントの中止や商業施設の営業時間短縮、テレワーク・時差出勤などが各地で行われている。さらに、全国の小中学校や高校、特別支援学校に対する臨時休校の要請など、国民生活だけでなく、経済活動にも大きな影響を及ぼすと考えられる。群馬県内でもついに新型コロナウイルス感染症が確認され、危機感は高まっている。

そこで、帝国データバンク群馬支店は、新型コロナウイルス感染症に対する企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2020年2月調査とともに行った。

■調査期間は2020年2月14日~29日、調査対象は全国2万3,668社で、有効回答企業数は1万704社(回答率45.2%)、うち群馬県は351社で、有効回答企業数は151社(回答率43.0%)。

■本調査の詳細なデータは景気動向オンライン(https://www.tdb-di.com)に掲載している。

調査結果

  1. 新型コロナウイルス感染症による自社の業績への影響、『マイナスの影響がある』と見込む企業は65.6%。内訳をみると、「既にマイナスの影響がある」が31.1%、「今後マイナスの影響がある」が34.4%となった。「影響はない」とする企業は18.5%だった一方で、『プラスの影響がある』(「既にプラスの影響がある」と「今後プラスの影響がある」の合計)と見込む企業は1.3%にとどまった。
  2. 『マイナスの影響がある』と見込む企業を「新型コロナウイルス感染症の基本方針」決定前と決定後で分けてみると、決定後、マイナスの影響を見込む企業の割合が増加した。
  3. 『マイナスの影響がある』と見込む企業を業界別にみると、「小売」と「農・林・水産」が100.0%で最も高い。以下、「製造」と「卸売」(73.7%)、「運輸・倉庫」(57.1%)、「建設」(54.2%)が5割台で続く。他方、『プラスの影響がある』と見込む業界は、唯一「製造」(3.5%)であった。
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