中小企業経営者のM&Aに対する認知が進む中で、新型コロナの影響により企業の戦略にも変化が見られると語る(株)オンデックの久保社長。インタビュー後編では、成長期を迎えたM&A業界の現状と課題について聞いた。
―M&Aにおいて東京と大阪の違いはありますか
東大阪周辺では製造業が多く、製造業の後継者問題が多い傾向はありますが、東京と大阪という区分よりも、むしろ、東京とそれ以外の地域、という区分のほうが、違いがより鮮明です。
東京は、ビジネスにおけるあらゆる面で情報量が多く、譲渡側も買収側もM&Aに対する企業のリテラシーが相対的に高い。M&Aの支援機関(会社)も多く、企業自身も経験値が豊富で交渉もスムーズな傾向があります。