景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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39.5 | -1.7 | 6カ月ぶり30台に悪化 |
概況
5業界が悪化し、「福島」の景気DI(39.5)は前月比1.7ポイント低下した。企業からは「年度末工事を抱えている」(建設)との声がある一方、「公共工事が減少」(建設)、「販売数量が落ち込んでいる」「仕入価格の上昇を全て価格転嫁できずに苦労している」(卸売)、「石油価格の高騰が続くと今後の経営に影響がある」(運輸・倉庫)等の声も届いている。原材料価格の高騰や物価高に加え、福島県は人口流出が続き人手不足が深刻化するなか、政策金利の追加利上げがあり、引き続き景気動向が弱含みで推移する可能性を否定できない。
景気DI
「福島」の景気DIは、39.5と12月を1.7ポイント下回り、2カ月連続で悪化したほか、6カ月ぶりに30台となった。『全国』の景気DIは、前月(44.5)から0.9ポイント悪化し、43.6となった。「福島」の都道府県別順位は、前月の第35位から第39位となった。
規模別DI
「大企業」(39.7)は前月比2.5ポイント低下、「中小企業」(39.5)は同1.6ポイント低下、「小規模企業」(38.8)は同1.8ポイント低下した。格差(大企業-中小企業)は0.2ポイントとなり、2カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。
業界別DI
『不動産』『金融』『運輸・倉庫』『建設』は改善したが、『農・林・水産』『製造』『卸売』『小売』等の5業界が悪化した。『建設』は5カ月連続で40台をキープしたものの、『サービス』は50台から低下し10カ月連続で40台にとどまっている。一方『小売』は5カ月連続、『製造』は12カ月連続で30台にとどまった。
先行き見通しDI
「1年後」の景気DI見通しは4業界が改善を見込んでいる。特に『製造』は当月(31.8)から14.0ポイント、『卸売』は同(37.7)から7.2ポイントの改善を見込んでいる。一方、業界比率の突出している『建設』の「1年後」は、同(44.9)から5.8ポイントの悪化を見込んでいる。