レポート【2017年IPO企業に聞く】ヴィスコ・テクノロジーズ(株)
「ソフト」と「ハード」の両方から「製品」の欠陥を見出す モノづくりを支える「画像処理技術」
検査対象物の傷、汚れ、異物などの外観上の欠陥を検出する最先端の画像処理技術を開発し検査装置を製造・販売するヴィスコ・テクノロジーズ。「画像一筋」を社是に掲げ、人手不足にともなう工場の自動化ニーズの高まりを背景に、電気・電子業界以外にも画像処理検査装置の需要拡大に対応。国内だけでなく、製品を輸出し、得意先である製造現場の品質向上に貢献し成長、設立から14年で上場を果たした。成長戦略の実現と同時に上場準備から上場までの陣頭指揮をとった同社取締役副社長の滝沢 義信氏に、上場までの経緯や今後の取り組みを聞いた。
ー会社の設立経緯について、お聞かせください
当社設立前に現代表の足立が画像処理会社のコグネックス(米)の日本法人に勤めていました。そこで知り合った仲間5人で「いつか自分たちの手で日本一・世界一の画像処理装置を開発したい」という夢をもって話をしていたのが設立のきっかけです。当時「マシンビジョン(人間の代わりに機械が画像の認識をするシステム・ハードのこと)」が成長期にあったことも設立の後押しとなりました。