レポートTDB景気動向調査2020年2月(近畿ブロック・京都府)

2020/02/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

35.1

▲ 3.7

4カ月連続で悪化 、3カ月連続で40を割り込む

概況

「京都」の景気DIは4カ月連続で悪化。業界別では、『建設』『製造』『卸売』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』が悪化。「新型コロナウイルスの影響で部品が届かない」(製造、卸売)、「消費税率引き上げ後の需要落ち込みに加えてコロナウイルスによる需要低迷が大きい」(卸売、サービス)など新型コロナウイルスに関する懸念要素が聞かれた。京都は新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要が急速に落ち込んでいるほか、米中貿易摩擦や原材料高騰、人手不足の慢性化などから不透明感が増しており、景気への悪影響が懸念される。

景気DI

「京都」の景気DIは前月比3.7ポイント減の35.1となり4カ月連続で悪化。22カ月連続で50を下回り、『全国』(38.7)より3.6ポイント低く、22カ月連続で全国を下回った。都道府県別順位は41位と前月(35位)から悪化した。35台となったのは、2012年12月以来、7年2カ月ぶり。

規模別DI

「大企業」(42.3、前月比2.3ポイント減)、「中小企業」(33.5、同4.0ポイント減)となり、「大企業」と「中小企業」の規模間格差は8.8(前月7.1)と2カ月ぶりに拡大。いずれも前月に比べて悪化した。

業界別DI

『製造』(31.8、前月比2.6ポイント減)、『卸売』(26.4、同6.7ポイント減)、『小売』(31.3、同2.0ポイント減)、『運輸・倉庫』(35.7、同2.4ポイント減)などが悪化。4業界で40を下回り、『製造』は2010年3月(28.6)以来、9年11カ月ぶりに32を下回った。

先行き見通しDI

3カ月後は35.6(前月40.3)、6カ月後は38.6(同41.9)、1年後は42.7(同42.6)と2指標で悪化。業界別では『建設』『製造』『卸売』は全指標、『サービス』は2指標で悪化した。「大企業」は2指標で改善したものの、「中小企業」は全指標で悪化した。

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