景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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49.1 | 0.8 | 8カ月ぶりに改善 |
概況
「石川」の景気DIは8カ月ぶりに改善に転じたが、景気判断の分かれ目となる50を下回る状態が続く。『サービス』『建設』『製造』を牽引役として全国順位は3位と引き続き上位にあるが、米中・日韓問題で産業機械や半導体関連業界で生産の落ち込みがみられる。消費者嗜好の多様化やネット流通との競合など『小売』は低い状態が続いている。新幹線開業効果の持続やインバウンド需要の取り込みなど『サービス』は堅調さを維持しているが、海外情勢の不安や消費税率引き上げなどもあり、全体的に先行きの景況感は悪化色が強まっている。
景気DI
「石川」の景気DIは49.1と前月比0.8ポイント改善し、全国順位は前月から2ランクアップの3位となった。4カ月連続で景気判断の分かれ目となる50を下回っているが、DIが上昇したのは8カ月ぶりで、悪化傾向に一旦歯止めがかかる格好となった。
規模別DI
「大企業」は前月比1.8ポイント改善の54.3、「中小企業」は同0.4ポイント改善の47.6といずれも改善したが、規模格差は6.7と前月より1.4ポイント拡大した。「中小企業」のうち「小規模企業」は同3.1ポイント改善の47.5となった。
業界別DI
『サービス』は60.0(前月比0.3ポイント改善)と引き続き好況を維持、『建設』も52.1(同3.3ポイント改善)と2カ月連続で改善した。『製造』は49.5(同0.9ポイント悪化)と再度50を下回り、『卸売』も43.9(同2.9ポイント改善)と改善はみられるものの景況感は低い状態が続いている。
先行き見通しDI
「3カ月後」「6カ月後」「1年後」の全てが50を下回り、そのDIも段階的に悪化するなど、先行きの景気悪化懸念が顕著となっている。「石川」の景気DIを下支えしている『建設』『製造』の見通しも悪化色が強く、規模別でも全ての規模で悪化を予測する結果となっている。