景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40.7 | ▲ 3.4 | 3カ月ぶりに悪化 |
概況
「島根」の景気DIは3カ月ぶりに悪化した。全業種で前月比悪化したのは新型コロナウイルス感染症拡大が始まった2020年3月以来、約4年ぶり。先行き見通しに対する期待感が薄れており、特に2024年問題で影響が懸念される『運輸・倉庫』は悲観的な見方が強い。企業からは、「借入金利が上昇した場合、建築を含む投資が減少すると予想」(不動産)、「原料不足、物価高、人手不足」(製造)、「新築が減っている中、増えると思えない」(建設)など、先行きを厳しいと判断する声が強まる結果となった。
景気DI
「島根」の景気DIは、前月比3.4ポイント減の40.7となり3カ月ぶりに悪化した。中国ブロック5県すべてが前月比悪化する結果となった。中国ブロック全県の悪化は3カ月ぶりであり、『中国』は同1.1ポイント減の43.2となった。なお、都道府県順位は前月17位から35位となった。
規模別DI
「大企業」は前月比10.5ポイント増の47.2となり3カ月ぶりに改善した。一方、回答数の大半を占める「中小企業」は、前月比4.2ポイント減の40.3、「小規模企業」も同6.3ポイント減の39.2と悪化した。格差(大企業-中小企業)は大企業の改善が全体を押し上げ、3カ月ぶりにプラスとなった。
業界別DI
業界別では、算出可能なすべての業種で前月比悪化した。『不動産』は同16.6ポイント、『小売』は同12.2ポイントと大幅な下げ幅となった。『運輸・倉庫』も44.4と50を割り込んだほか、『建設』、『サービス』は3カ月連続で悪化する結果となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は43.8(前月44.4)、「6カ月後」は45.1(同45.3)、「1年後」は46.5(同46.0)となり、先行き改善への期待感が薄まった。業界別では、高い水準にあった『不動産』が「6カ月後」「1年後」が50まで低下したほか、『運輸・倉庫』は「3カ月後」以降、悪化を示す結果となった。