レポートコンビニエンスストア経営業者28社の実態調査
2008年度の売上高合計は8兆1514億3200万円、前年度比7.1%の大幅増加上位3社の売上高シェアが上昇、67.7%を記録
はじめに>>
日本フランチャイズチェーン協会の発表によると、2009年7月のコンビニエンスストア既存店売上高は前年同月比7.5%減で、1998年12月の調査開始以来最大の減少率を記録、2ヵ月連続の前年同月割れとなった。未成年の喫煙防止を目的とした成人識別IC カード「taspo(タスポ)」の普及率の低迷により、コンビニにtaspoを持たない喫煙者が多く来店し売上高が増加する、いわゆる“taspo効果”が2008年度はコンビニの売り上げを増加させたが、それが一巡し、今後コンビニ各社は厳しい競争を強いられることが予想される。
帝国データバンクでは、コンビニエンスストア経営企業のうち、2007・2008年度の2期連続で売上高・損益が判明している企業28社を抽出、分析した。
◇ 「コンビニエンスストア経営企業」とは、原則としてコンビニエンス店経営を主業とする企業。
◇ 業績は、判明企業に関しては「全店売上高」(加盟店売上高も含む)を使用した。
◇ 2007年4月~2008年3月の間の決算を「2007年度」、2008年4月~2009年3月の間の決算を「2008年度」とした。
調査結果>>
2008年度の売上高合計は8兆1514億3200万円で、前年度比7.1%の大幅増加
2008年度は増収企業が22社、構成比78.6%。減収企業は2007年度の10社から5 社(構成比17.9%)に半減した。
増収率は「5%未満」が10社(構成比45.5%)を占める一方、10%以上の大幅増加の企業も9社(40.9%)
㈱セブン-イレブン・ジャパン、㈱ローソン、㈱ファミリーマートの上位3社売上高合計が28社の売上高合計に占める割合が67.7%に上昇
損益判明企業24社のうち、2期連続黒字企業が15社、構成比62.5%を占める一方、2008年度に赤字転落した企業も3社あった

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