レポートTDB景気動向調査2020年4月(東海ブロック・岐阜県)

2020/04/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

25.0

▲ 7.0

コロナ収束の目処立たず、先行き見通し更に悪化!

概況

「岐阜」の景気DIは前月比7.0ポイント減の25.0と3カ月連続で大幅に悪化。2020年2月は6年11カ月ぶりに40を割る低水準となったが、3月、4月と7ポイント以上の低下が続き、2010年2月以来(24.3)の低水準にまで落ち込んだ。メーカーは生産休止に追い込まれ、各種サービス業では休業、閉店を余儀なくされる企業が散見されており、先の入国制限によるインバウンド需要の急減に加え、当面外出禁止令などの影響で集客型事業を展開する企業を中心に業績悪化が懸念される。

景気DI

「岐阜」の景気DIは前月比7.0ポイント減の25.0と3カ月連続で悪化、前月に続き大幅に低下した。消費税率引き上げ後の消費不振に加え、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大にともない経済活動が停滞、2010年2月(24.3)以来の10年2カ月ぶりに25を割る結果となった。

規模別DI

「大企業」(25.6)は前月比10.0ポイント減、「中小企業」(24.9)は同6.3ポイント減となり、全規模で悪化したが、「大企業」の落ち込みが大きく、規模間格差は0.7ポイントと同3.7ポイント縮小。早期に事業活動を縮小し、海外事業比率の高い大企業の落ち込みが大きいが、影響は中小企業へも波及しつつある。

業界別DI

前月より6業界が悪化、3業界は横ばいとなった。昨年後半の消費税率引き上げによる消費、投資の落ち込みに加え、新型コロナウィルス肺炎の感染拡大に伴い世界経済が麻痺し、その影響が各業界に波及。個別では全体の約2割に相当する企業で受注増加のプラス影響が見られるが、半数以上の企業では業況が低下している。

先行き見通しDI

「3カ月後」23.9(前月比5.3ポイント減)、「6カ月後」27.9(同3.9ポイント減)、「1年後」34.6(同3.7ポイント減)となった。新型コロナウイルスの感染収束の目処立たず、自粛疲れと失望感で目先のみならず先行き見通しも悪化した。

「東海ブロック・岐阜県(2020年4月)」の詳細