景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
43.8 | ▲ 3.2 | 2カ月ぶりに悪化 |
概況
「奈良」は2カ月ぶりに悪化し、都道府県順位でも大きく悪化した。「大手各企業とも設備投資の気力がなく、様子見の傾向がみられる」(建設)、「先の受注が悪い」(製造)など、依然として景況感の悪化を懸念する声が多い。インバウンド消費が堅調で『小売』は2018年10月に比べて6.7ポイント改善しており、今後もしばらくは底堅い推移が続くとみられる。しかし、その他の業界については、米中貿易摩擦や日韓関係悪化の影響を受けている業界や、消費税増税への駆け込み需要の反動も懸念され、今後の景況感は不透明さを増している。
景気DI
「奈良」のDIは43.8となり前月比3.2ポイント悪化したが、『近畿』(42.2)を上回っている。都道府県別順位は前月の10位から23位(前年同月順位30位)となった。一方、『全国』(43.9)は前月よりやや悪化したが、『奈良』のDIをやや上回っている。
規模別DI
「大企業」は40.0で前月比3.3ポイント改善した。「中小企業」は44.2で同3.8ポイント、「小規模企業」は53.9で同0.7ポイントそれぞれ悪化しており、規模間格差は前月に比べて縮小している。
業界別DI
業界別では、『不動産』は前月比8.3ポイント改善しているが、『建設』(52.4)は同5.0ポイント、『製造』(41.0)は同0.7ポイント、『卸売』(43.3)は同6.7ポイント、『小売』(36.7)は同3.3ポイント、『サービス』(50.0)は同11.1ポイントそれぞれ悪化している。
先行き見通しDI
3カ月後46.1(前月45.5)、6カ月後45.4(同44.2)、1年後は45.4(同44.2)となり、すべての期間において改善となった。『製造』はすべての期間において前月より改善しているが、『建設』の1年後や、『小売』の6カ月後および1年後で悪化し、業界ごとの先行き見通しには温度差が生じている。