レポート2022年に「周年記念」を迎える栃木県内企業の実態調査

はじめに

コロナ禍に翻弄された2021年も終わりを告げようとしている。感染者数がここにきて落ち着いてきており、経済活動の本格化が話題の中心になるなかだが、「オミクロン株」や「3回目のワクチン接種」など、新たな懸念も浮上しており、アフターコロナと言いにくい現状である。しかし、歴史を振り返れば、人類と感染症の戦いは周期的に発生し、そのすべてを克服して今があることも事実だ。日本経済を支える企業においては、産業構造の変化や時代のニーズに対応しながら、厳しい局面を幾度となく乗り切り、長年事業を維持し続けている企業の存在は、まさに模範とするところで、評価して然るべきであろう。今年もこの企画を発表できることを喜びながら、アニバーサリー企業に心から敬意を表したい。

帝国データバンク宇都宮支店では、企業概要データベース「COSMOS2」（栃木県内企業約2万1500社収録）のなかから、2022年に30、50、100周年などの節目を迎える栃木県内の企業（「アニバーサリー企業」）を集計し（創業10周年以上を10年刻みで集計）、創業100周年を迎える18社などアニバーサリー企業2025社について業種別、地域別、年商規模別などに分析した。

栃木県内企業について発表するのは、今回で9回目。

調査結果

1.   栃木県内企業で来年2022年に創業から30、50、100周年などの節目を迎える「アニバーサリー企業」は2025社。うち創業100周年は18社、50周年は393社である
2.   100周年企業18社の業種別内訳では、「建設業」が11社でトップ。50周年では、「建設業」が139社と突出して多い
3.   100周年企業の地域別では、「宇都宮市」が5社で最も多く、50周年では、「宇都宮市」103社、「足利市」48社、「鹿沼市」36社、「栃木市」30社の順であった
4.   100周年企業を年商規模別で見ると、「1億～10億円未満」が8社で最も多く、50周年では、「1億円未満」が224社で最も多かった